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「意外と持ってます」初出場DF菅大輝が豪快ボレー弾! 守備意識は「フクさんのおかげ」

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チームメートの祝福を受ける日本代表DF菅大輝(札幌)

[12.14 E-1選手権 日本5-0香港 釜山九徳]

 守備を固められることが想定されていた香港との一戦、牙城を破ったのは追加招集で滑り込んだレフティの一撃だった。日本代表デビュー戦で鮮烈なボレーシュートを突き刺したDF菅大輝(札幌)は「あれだけドフリーでテンパる場面でもなかったので、しっかりミートだけ意識して打てて良かった」とやや緊張した面持ちで振り返った。

 開始8分の鮮烈弾で大舞台への強さを印象付けた。菅は今年10月、プロ入り後初めて臨んだタイトルマッチのルヴァン杯決勝でも、前半10分に強烈なボレーシュートで先制点を奪取。大一番でも力まない姿勢を「意外とそういう時に持ってますね」と照れ笑い気味に表現する。

 それでも果敢なシュート意識は札幌で積み上げてきたものだ。「チームでもあそこの位置は狙っているけど、いつもは力んでいる感じが多かった。今日はしっかりミートしていこうという気持ちがああいうゴールになった」。高校時代まではFWが本職。「もともとストライカーなので、まだ『ス…』くらいの文字は残っているのかな(笑)」という点取り屋の顔ものぞかせた。

 また攻撃だけでなく、守備での貢献度も出色だった。自身が持ち味と考えるのは「守備の切り替えの速さや球際の強さ、あとは上下動のロングスプリント」。とりわけ素早い攻守の切り替えから繰り出されるプレスバックは香港のカウンターに立ちはだかり、ピンチの芽を未然に摘んでいた。

 そうした守備意識の陰には、同じ3-4-2-1システムを採用する札幌での経験があるという。同サイドのストッパーを担っているDF福森晃斗は攻撃に強みを持つ選手。運動量が持ち味の菅がカバーリングに奔走する場面もたびたび見られるが、その習慣がA代表の場で活きているようだ。

「フクさん(福森)は守備はやんなくてもいいみたいな感じなので、自分がしっかりカバーしなきゃいけない。守備の意識はフクさんに育てられているというか、フクさんのおかげでこういうプレーヤーになれているので、フクさんのおかげです」。やや冗談めかした口調ではあったが、その裏には強みへの誇りも感じられた。

 所属先での持ち味と、代表コンセプトへの適応。追加招集で今大会に挑んでいる菅だが、森保一監督が求めるテーマは十分にこなしてみせた。「東京五輪のメンバー選考に残るという意味でも結果を残すことが一番大事だと思っている」。手薄な左ウイングバックのポジション争い、札幌が誇る“頑張り屋”はまだまだ食い下がるつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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