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[MOM666]筑波大DF山川哲史(4年)_予感?予言?リーグ戦4年間無得点DFが1試合2発

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DF山川哲史が2ゴールの大活躍

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.14 インカレ2回戦 びわこ大1-2(延長)筑波大 味の素フィールド西が丘]

「そんなことあるのか?」と思うことが起こるのも全国大会のような大舞台ならではかもしれない。インカレ1回戦のびわこ成蹊スポーツ大戦で、筑波大のDF山川哲史(4年=神戸U-18/神戸内定)はそんな体験をすることとなった。

 初戦を前にしたミーティングで小井土正亮監督はこんな話をしていたと言う。

「こういう大会ではチームプレーも大事だけれど、あとで『◯◯の大会だった』と言われるくらいに活躍する個人が出てくることが求められる」

 そういう話の中で「目が合ったからだと思う」という山川に向かって指揮官は「山川が点を取って『山川の大会』になる可能性だってあるんだ」と語りかけていた。そうは言いつつも、二人とも別に何か確信や予感があったわけではなかった。

 だが、蓋を開けてみれば、「山川の大会」になるかはまだ分からないものの、「山川の試合」になったのは間違いない。大型DFであり、ヘディングの強さはあるものの、ここまでリーグ戦は「4年間無得点」(山川)だった男が、後半27分にFKから豪快に頭で合わせて先制点を奪い取る。

 後半終了間際に追い付かれて「ああ、こりゃヒーローないな」と本人が思ったのもつかの間だった。延長前半12分、極めつきの一発が生まれる。FKの折り返しを右足で豪快なダイレクトボレー。弾丸のような弾道がびわこ大のゴールネットを揺らす、スーパーショットだった。

 チームメイトもビックリしたという得点だが、当の本人も「足で点を取ったのは中学生以来」という驚愕のゴール。ちなみに1試合2得点は「たぶんFWだった小学生以来」というから、分からない。もちろん、ラッキーなどではなく、点が取れていなくても常にゴールへの意識を欠かさなかったことの賜物であることは言うまでもない。

 一方、本職の守備については、「裏を取られることがかなり多くて、意思疎通のところがうまくいっていなかった」と反省しきり。ただ、「たとえ崩されても最後は体を張って守る」モットーを体現し、最後まで体を張り続けて勝ち切ってみせた。

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(取材・文 川端暁彦)

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