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[MOM670]関西学院大MF藤井敦仁(3年)_試合直前に貰った誕生日プレゼントを履いて2ゴール

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MF藤井敦仁が2ゴールを決めた

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.14 大学選手権2回戦 関西学院大4-2東海学園大 浦安]

 いずれもセットプレーのこぼれ球を押し込んでの得点だった。まずは前半5分、CKのクリアボールがゴール前でこぼれると、MF藤井敦仁(3年=広島皆実高)が右足で押し込む。さらに3-2と互いに点を取り合って迎えた後半35分、再びゴール前でCKのこぼれ球に反応。今度はヘディングで押し込んでダメ押し点を奪った。

 12月11日に21歳の誕生日を迎えた藤井に試合前、応援席にいた仲のいい同級生からあるものが届けられた。中身はスパイク。サプライズプレゼントだった。誕生日には同級生でプレゼントを贈り合うことが多いというが、スパイクを貰ったのは初めてだった。

 嬉しさもあって藤井はその日の試合ですぐに着用することを決めた。アップを終えていたこともあり、ぶっつけで試合で履くことになったが、これまでも履いてきたアシックス製のスパイク『DSライト アクロス』の最新カラーだったこともあり、すんなりと試合に入れたようだ。

 何より大学に入っての公式戦では初のマルチゴールという結果が問題がなかったことを示している。さすがに試し履きなしで試合に臨むのは初めてだったが、「新しいスパイクを履いたらいつも点が取れている。そういう意味ではジンクスがありました」と照れ笑いで明かした。

 高校時代はFWで大学進学後も1年生から試合に出場。しかし「間で受けたりとか、ボールをさばくという面ではチームがいい方向に行くと思った」と今季より自らの意思でボランチに挑戦している。

 コンビを組むMF山本悠樹(4年=草津東高)の攻撃力を生かしたいと考えることから、「自分が点を取りたいという欲もあるけど、まずは守備をと考えながらやるようにしている」とも話す。また守備面について得意だと思ったことはないというが、「昔から考えながらプレーしてきたことが、今に生きている」と胸を張る。

 今季関西リーグでは8試合に出場したのみだった藤井だが、直前の練習試合で得点するなど、結果を残したことでチャンスを掴んだ。運も併せ持つ藤井について、高橋宏次郎ヘッドコーチが「日ごろの努力が実った結果ではないでしょうか」と評価。真面目なハードワーカーが、関学大の新たな欠かせない戦力になろうとしている。

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(取材・文 児玉幸洋)

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