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一年間かけて身につけた力発揮。横浜FCユースが富山一を延長撃破し、プレミアリーグ初昇格!

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プレミアリーグ初昇格を喜ぶ横浜FCユースイレブン

[12.15 プレミアPO2回戦 横浜FCユース 2-1(延長)富山一高 広島一球]

 横浜FCユースが初のプレミアリーグ昇格! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2020への出場権を懸けたプレーオフ(参入戦)の2回戦が15日に広島県内で行われた。プリンスリーグ関東3位の横浜FCユース(神奈川)とプリンスリーグ北信越2位の富山一高(富山)との一戦は、延長前半4分にFW佐々木翔(3年)が決勝点を決め、横浜FCが2-1で勝利。初のプレミアリーグ参入を決めた。

 J1昇格を果たしたトップチームに続き、ユースも最高峰の舞台に到達した。横浜FCは序盤から、アンカーのMF小倉陽太(3年)を中心とした後方でのボール回しでゲームをコントロール。相手エリアでは、「2列目と3列目の間で受けて、サイドに散らして高い位置で受け直したり、プレーを何回も連続させるのが自分の持ち味」と話すMF奥村周太(3年)の働きから見せ場を作ったが、富山一のロングボールに押し戻される場面が多く、「主導権を握りながらも、完全にはやらせてもらえなかった」(小野監督)。

 守備でもMF高木俊希(3年)を起点に繰り出す富山一のサイド攻撃に手を焼いた。前半44分には右サイドを崩され、MF広瀬翔一朗(3年)にカットインからシュートを打たれた。これはクロスバーに助けられたものの、肝を冷やす場面が続いた。

 前半は緊張のため硬さも見られた横浜FCだったが、後半は中盤でのパス回しでサイドを変えて見せ場を作り始めた。6分には、MF佐々木柊真(2年)がドリブルで左から中に入り、右サイドに展開。ボールを受けたMF宮原輝(3年)がカットインから放った一撃が、ゴール右隅に決まった。

 先制した横浜FCは11分にも左の佐々木柊から、中央のMF中川敦瑛(2年)を経由し、最後は右の宮原がゴールを狙ったが、富山一GK中村純四郎(3年)が好セーブ。以降もチャンスを作りながらも、追加点は奪えず、「早く2点目が奪えていれば勝負は決まっていた。プリンスを勝ち上がったチームだけあって、簡単には勝負を決めさせてくれなかった」(小野監督)。チャンスを決めきれずにいると、44分には途中出場の富山一MF中川晟(1年)をPA内で倒し、PKを献上。FW碓井聖生(3年)に決められ、延長戦に持ち込まれた。

 勝利目前での失点となったが、横浜FCに落ち込んだ様子は見られない。延長前半4分には相手のFKをGK深宮祐徳(2年)が防ぐと素早く攻撃に移行し、DF小林佑煕(3年)が相手DFの背後にロングボールを入れた。反応したのは、「相手DFの背後が空くのは分かっていた」と振り返る佐々木翔。GKと接触しながら流し込んだシュートが決勝点となり、横浜FCが2-1で勝利した。

 初のプレミア参入を決めた横浜FCだが、今年が始まった当初の目標はプリンスリーグ関東の残留で、残留に必要な勝ち点24+αを目指す戦いがスタートした。前期は第7節から3連敗するなど白星が奪えず苦しんだ時期や、2点リードをひっくり返される試合もあったが、後期は6勝2分1敗とハイペースで勝ち点を積み上げた結果、最終的には勝ち点29を手にして3位でフィニッシュ。「1試合1試合力をつけていった。技術や戦術だけでなく、メンタル的にも凄く頼もしくなり、プレーに表れるようになった」(小野監督)。

「今日だけじゃなく、一年間通して物凄く頑張ってくれたのが一番嬉しい」と指揮官が続けたように、富山一戦で見せた逞しい姿は一朝一夕で身につけたモノではなく、1年間コツコツ身につけたモノだ。特に同点に追いつかれても、すぐさまリードを奪い返したのは成長の大きなポイントで、小野監督は「すぐに崩れていたのが、ちょっとずつ耐えられるようになり、もう一回自分たちの流れにひっくり返せるようになった」と選手を称えた。

 初参戦となるプレミアでは、プリンス関東で戦った今年以上の成長が見込める。小野監督は早くも高校年代最高峰のステージを心待ちにしており、「厳しいリーグで揉まれるから選手が成長していく。自分たちの目標はトップチームを経由して世界で戦えるような選手を育てること。彼らの中から、1人でも多くそうした選手が出てくれば、これほどワクワクすることはない」と期待した。

(取材・文 森田将義)
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