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FW村上が大舞台で2発。名古屋U-18の仲間たちとの攻撃は「本当に楽しかったです」

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前半41分、名古屋グランパスU-18はFW村上千歩が左足で追撃ゴール

[12.15 プレミアリーグファイナル 青森山田高 3-2名古屋U-18 埼玉]

 名古屋グランパスU-18は0-2からFW村上千歩(3年)の2ゴールによって同点に追いついた。前半41分には村上が「ホットラインというか、自分のパスのほとんどは杏太のパスだったりした」という“相棒”MF榊原杏太(3年)のスルーパスからDFをかわして1点目。さらに後半14分には、左サイドを抜け出したMF田邉光平(3年)のグラウンダーのラストパスを1タッチでゴールに押し込んだ。

「(1年間を通して)ゴールの部分では本当に貪欲になった」と村上。貪欲に結果を求めてきた成果がUJユースカップでの得点王や、大舞台での2ゴールに繋がった。名古屋U-18はプレミアリーグWEST18試合でリーグ最多の55得点。FWとして、多彩なパスワークや個人技によって毎試合確実に複数のチャンスを作り出してくる仲間たちとのサッカーは、「攻撃して本当に楽しかったです」という。自分の良さとゴールへの意欲を発信し、仲間たちの良さも聞きながら連係面の精度を向上。名古屋U-18の仲間たちのおかげでFWとして成長させてもらうことができたと感じている。

 ただし、村上はファイナルでもう1点を獲れなかったことを悔しがる。「きょうは2点獲りましたけれども3点、4点獲っていく選手にならないと今後通用しないと思うので、次に繋げてやっていこうと思っています」と誓っていた。

 キレのあるドリブルでゴールに迫るなど存在感を見せた村上の目標は、大学を経て名古屋に戻り、「常に頂点にいないといけないチーム」を常にタイトルを獲得するような“常勝軍団”にすることだ。

 名古屋に戻ってきて活躍するために、必要性を感じている部分がある。「もっと守備の部分だったり、攻撃の部分でハードワークする部分だったり、(前監督の)風間(八宏)さんは退任されましたけれども、止めて・蹴るという部分は自分に足りないところがあるので、そういう部分では力をつけていきたい」。2得点でも物足りなさと悔しさを口にしていたストライカーは、個と新たなチームでの連係を磨いて貪欲にゴールを奪い続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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