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初のA代表に刺激受けるDF古賀太陽「いろんなことがポジティブな遠征」

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日本代表DF古賀太陽(柏)

 東京五輪世代のDF古賀太陽(柏)は日本代表初招集。「ピッチ内もピッチ外も緊張感を持ちながら過ごせている。先輩たちとプレーさせてもらえて今までと違う刺激というか、もっとやらなきゃいけない気持ちにさせられた。いろんなことがポジティブな遠征になっている」。五輪世代を多く組み込んだ森保一監督の狙いどおり、実りある大会となっているようだ。

 “太陽王”を意味するスペイン語をチーム名に持つ柏レイソルの育成組織出身。実はクラブとは関係なく「周りを明るく照らせる存在になってほしい」という願いでつけられたという「太陽」の名だが、いまでは「縁だなぁ、良い名前もらったなぁと思います」(古賀)とクラブを象徴する選手の名前となった。

 E-1選手権第2戦・香港戦(○5-0)では、左ストッパーでA代表デビュー。「テンポを落とさずうまく左右に振りながら攻めれればと思っていた。相手を動かすことを意識しながら、いつも同じじゃなく相手が困るようなことを、と考えていた」。相手に的を絞らせないポジショニングとプレー選択で味方のパスワークを助け、5-0での大勝に貢献した。

 次は日韓戦。第1戦中国戦のメンバーを中心に臨むとみられ、古賀の出場は不透明だ。それでも「今までずっとテレビで見ていたけど、他の国とは違うモチベーションだったり、いろんな意味を持つ試合になると思う。日本人として負けられないし、プライドを持って戦わないといけない。出るか出ないかにかかわらず、強い意識を持って準備することが大事」と力強く語る。

 そしてこのA代表で過ごした経験、見つかった課題は今後の糧としていく構えだ。デビュー戦を「もう少し前へのプレーが増えてくればもっと良かったんじゃないかと思う」と振り返った21歳は「今年はずっとJ2だったのでJ1でどれだけやれるかが大事になる。J1のパフォーマンス次第でA代表が近づいてくると思うので、まずはチームで結果を出すことがもちろんだけど、そのさきにA代表があると忘れずにプレーしたい」と充実感をにじませた。

(取材・文 竹内達也)
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