beacon

法大MF紺野がみせた“4年間の成長”「悔しいですけど、しっかり受け止めて」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[12.16 大学選手権準々決勝 桐蔭横浜大2-1法政大 柏の葉]

「早く並べ!」。敗戦を受け止めきれず、うつむき加減で歩く仲間の姿に耐えかねたMF紺野和也(4年=武南高/FC東京内定)が整列を促す声をあげる。そこに涙はない。そこに法政大の4年間での成長がみえた。

 高校時代からプレーヤーとして注目を集めることも多かった紺野だが、性格は寡黙で物静かなタイプ。ただ最終学年になった今季は、積極的にチームを引っ張る姿が見られたという。今月4日に行われた同大のJリーグクラブ内定選手記者会見でも、長山一也監督は紺野の人間的な成長、精神的な成長だとして目を細めていた。

 来年からプロの舞台で活躍する。明確な目標が立っていることが影響していることは間違いないだろう。「悔しいですけど、しっかり受け止めて、成長していきたい」としっかりとした口調で話した紺野。「法政はタイトルを取らないといけないチーム。残り1週間もないですけど、後輩たちには気持ち面、技術面の両方を伝えながら引退したいと思います」と話す表情は最後まで凛々しかった。

(取材・文 児玉幸洋)

●第68回全日本大学選手権(インカレ)特集

TOP