beacon

ミドルに沈んだ森保J…韓国に完敗で3大会ぶりE-1優勝ならず

このエントリーをはてなブックマークに追加

韓国に完敗し、優勝を逃した

[12.18 E-1選手権 日本0-1韓国 釜山]

 EAFF E-1サッカー選手権2019は18日、最終日を行い、日本代表韓国代表と対戦し、0-1で敗れた。引き分け以上で3大会ぶり2度目の優勝が決まる一戦だったが、前半28分に失点。今大会初黒星で2勝1敗の勝ち点6のまま、3連勝で勝ち点9に伸ばした韓国に大会3連覇を許した。

 日本は初戦の中国戦(○2-1)のスタメンをベースとし、負傷離脱したMF橋本拳人に代わってMF田中碧が先発した。第2戦の香港戦(○5-0)からは田中碧を除く先発10人が変更となる形で、GK中村航輔がゴールを守り、3バックは右からDF畠中槙之輔、DF三浦弦太、DF佐々木翔。中盤はMF井手口陽介と田中碧のダブルボランチで、右ウイングバックにMF橋岡大樹、左ウイングバックにMF遠藤渓太。2シャドーはFW鈴木武蔵とMF森島司で、FW上田綺世が1トップを務めた。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりから鋭い出足と球際の強さを見せる韓国に押し込まれた。ロングボール主体で攻撃を組み立てる韓国に対し、日本は両ウイングバックが最終ラインに吸収される5バックとなり、中盤のセカンドボールを拾えない。局面でも守勢を強いられ、韓国にたびたびセットプレーのチャンスを与えてしまった。

 韓国は前半9分、MFチュ・セジョンの右CKにDFキム・ミンジェが頭で合わせ、左ポストを直撃。同25分にも再びチュ・セジョンの右CKから畠中がDF金英權と競り合い、右ポストを叩いた。枠に助けられる日本だが、前半28分、ついに先制を許す。左サイドからドリブルで仕掛けたDFキム・ジンスからマイナスのパスを受けたMFファン・インボムが鋭い切り返しから左足を一閃。豪快なミドルシュートがゴール左隅に突き刺さった。

 失点後もリズムをつかめない日本は前半33分、田中碧のスルーパスに上田が反応するが、金英權のスライディングタックルに阻まれ、判定はオフサイド。決定機らしいチャンスをつくれないまま、前半を1点ビハインドで折り返した。

 日本は後半開始から遠藤に代えてMF相馬勇紀を投入。相馬はそのまま左ウイングバックの位置に入った。反撃に出る日本だが、なかなかフィニッシュまで持ち込めず、逆にカウンターからピンチを招く。後半4分には速攻からMFナ・サンホに長い距離をドリブルで運ばれ、シュートまで打たれたが、三浦が体を張ってブロックした。

 後半17分、2枚目の交代カードで井手口を下げ、MF大島僚太をピッチに送り込む。少しずつリズムをつかむものの、試合展開を変えるまでには至らず、カウンターの脅威にさらされ続けた。後半33分には鈴木に代えてMF仲川輝人を投入し、交代枠を使い切る。その直後には韓国が速攻からFWイ・ジョンヒョプに決定機が訪れるも、シュートは枠外。同34分、キム・ジンスの強烈な左足ミドルもゴール右に外れた。

 日本は後半40分、左クロスのセカンドボールを拾った畠中がミドルシュートを狙うもゴール上へ。後半43分には森島の右足ミドルもクロスバーを越え、最後まで1点が遠かった。終盤は韓国を押し込んだが、ゴールを割れず。0-1の零封負けで宿敵・韓国に逆転優勝を許した。

(取材・文 西山紘平)

●EAFF E-1選手権2019特集ページ
“予想外”の韓国になすすべなく…畠中「どうすればいいんだろうと」
韓国に屈しカップ掲げられず…キャプテン佐々木翔「厳しい前半だった」
定まらなかった攻撃の狙い…MF田中碧「チームとして突き詰めないと」
MVP、ベストDF、ベストGKは韓国が独占…小川航基が3ゴールで得点王
監督会見
選手採点

TOP