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[MOM675]明治大FW佐藤凌我(3年)_課題の決定力克服のハットトリック

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]
[12.19 大学選手権準決勝 明治大7-3関西学院大 駒場]

 1点ずつ返していけば、何も恐れることはない。前半25分に先制点を決められた明治大(関東1)だったが、その後積み重ねた得点は今季最多の「7」。ついに今季の大学タイトル全てを獲得する3冠に王手をかけた。

 チームに勇気を与えたのは、背番号20だった。前半31分、MF中村帆高(4年=日大藤沢高/FC東京内定)の右クロスを受けたMF森下龍矢(4年=磐田U-18/鳥栖内定)のコントロールが大きくなったところを拾ったFW佐藤凌我(3年=東福岡高)が反転シュートを蹴り込んで、この日唯一のビハインドを跳ね返す。

 さらに前半終了間際にも森下のシュートのこぼれ球を押し込んで追加点を奪うと、まさかの同点に追い付かれて迎えた後半16分にはFW小柏剛(3年=大宮ユース)の落としを左足で蹴り込み、大学入学後初のハットトリックを達成。この得点が決勝点にもなった。

「運動量もあるし、体も張れる。でも決定力に課題がある」。これが栗田大輔監督の佐藤凌我への評価だ。昨年の総理大臣杯決勝など印象的なゴールも決めているが、シーズンを通して安定的な結果を残すことができていない。今季のリーグ戦は16試合に出場しながら2得点。好調なチームの中で、終盤はベンチ入りメンバーから外れることもあった。

 小柏や狩土名禅(3年=桐生一高)といった同世代のFWと違って、自身には特長がないとも話す。その分、運動量で上回って、ゴール前での決定機を増やしていきたいという。「今季を通して得点に課題があったけど、この大会に向けて準備をしてきたつもりだったので、得点を奪えたことは良かったのかなと思います」。ハットトリックで得点ランキング単独トップにも浮上。実力派のラッキーボーイが初の3冠を目指す明治大の勢いを加速させる。
 
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(取材・文 児玉幸洋)

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