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[MOM677]明治大MF森下龍矢(4年)_「心の奥の魂が叫ぶ」優勝決定ダメ押し弾

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明治大MF森下龍矢(4年)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]

[12.22 インカレ決勝 明治大3-1(延長)桐蔭横浜大 浦和駒場]

 明治大の優勝を決定づけるダメ押し弾は“魂”のこもったものになった。2-1で迎えた延長後半7分、MF森下龍矢(4年=磐田U-18/鳥栖内定)は右サイドからのクロスをジャンピングボレー。ゴールに流し込み、そしてその魂を涙に変えた。

 リーグ戦、総理大臣杯とタイトルを獲得した明大は3冠目前の決勝で桐蔭横浜大に大苦戦。0-0のまま延長戦に突入すると、延長前半2分に失点を喫してしまう。

 しかし明大はその失点で魂に火をつけた。「『つーか、これからっしょ』という合言葉があるんです。やられたらやり返すじゃないですけど、やられないと火がつかないのが1年生のときから僕たちの代の特徴で。佐藤亮がその火蓋を切りました」。失点から4分後に明大はPKを獲得し、主将のFW佐藤亮(4年=FC東京U-18)が同点に戻す。さらにその2分後にはDF蓮川壮大(3年=FC東京U-18)がPA左から逆転弾を流し込んだ。

 そして2-1で迎えた延長後半7分に森下が優勝を決定づける。右サイドの佐藤亮がMF瀬古樹(4年=三菱養和SCユース)にボールを渡し、瀬古が右足でファーサイドにクロス。その瞬間は「無我夢中」。森下は最初ヘディングを狙ったが、相手選手とかぶっていたため瞬時に体が反応。「あの籠の中に球を入れることだけを考えていた」と体勢を崩しながらも、利き足でもない左足でボレーを放ち、ゴールに突き刺した。

 それを「心の奥の魂が叫ぶゴール」と森下は表現した。得点直後には涙が頬を伝う。「初めてです。仲間のためにゴールを取ることしか考えていなかったので、重圧から解き放たれたというか、喜びとは違う何かの感情が湧きあがりました」。森下の得点シーンは決して華麗ではなかった。しかし観る者すべての心を震わせる、まさしく“魂のゴール”となった。

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(取材・文 石川祐介)
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