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22歳誕生日に有終インカレ制覇! 横浜FC内定MF瀬古樹「明治に感謝を伝えたい」

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ボランチの一角を担うMF瀬古樹(4年=三菱養和SCユース/横浜FC)

[12.22 インカレ決勝 明治大3-1(延長)桐蔭横浜大 浦和駒場]

「サッカーをやってきて嬉し涙というのは初めてです。明治に入って本当に良かった」。120分間フル出場したボランチのMF瀬古樹(4年=三菱養和SCユース/横浜FC)は試合終了を告げる笛が鳴ると、ピッチに蹲って泣き崩れた。

 怒涛の猛攻をかけた後半は相手のシュート数を0本に抑え、明治大が10本を浴びせるワンサイドゲームだった。中盤でパスを配給し、攻守をつないだ瀬古は同17分、波状攻撃から左足で強烈なシュートを打ったが、惜しくも左ポストを直撃。「今日は僕の日じゃないかなと思った」と振り返ったが、0-0で突入した延長戦にも見せ場が待っていた。

 延長前半は失点から2点を奪って逆転に成功し、迎えた延長後半6分だった。右サイドに流れた瀬古は相手を剥がしてクロスを上げ、MF森下龍矢(4年=磐田U-18/鳥栖内定)のゴールを導いた。勝利を決定付ける3点目。シーズン最後のゴールを演出し、大学サッカー生活を最高の形で締めくくった。

 12月22日は22歳の誕生日だった。特別な日にインカレ制覇を成し遂げ、有終の美を飾った男は「僕の誕生日はどうでもよくて。明治に感謝している分、最後の一試合で自分たちが歴史に名を刻んで、明治に感謝を伝えたいと思っていた。今日はそれが達成できてよかった」と感慨に浸った。

 タイトルを“総ナメ”にした大学サッカーの経験を提げ、新シーズンは横浜FCの一員として、J1のステージに挑む。「これから始まるプロの世界で良い経験を積みながら、自分と向き合って、チームで欠かせない存在になりたい」と次のステージへの意欲を燃やした。

(取材・文 佐藤亜希子)
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