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明治大で花開いたFC東京内定DF中村帆高も感慨「監督を胴上げしたかった」

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FC東京に加入するDF中村帆高(4年=日大藤沢高)

[12.22 インカレ決勝 明治大3-1(延長)桐蔭横浜大 浦和駒場]

「試合が始まる前に感極まる部分もあった。何としても監督を胴上げしたかった」――。今大会は全4試合に先発して攻守に躍動し、筑波大との2回戦では決勝ゴールをマーク。DF中村帆高(4年=日大藤沢高)は“最強明治”の欠かせない戦力として、インカレ制覇に貢献した。

 15年度に明治大の指揮官に就任した栗田大輔監督にポテンシャルを見込まれると、著しい成長を遂げ、チームとともに花開いたシーズンだった。総理大臣杯、リーグ戦に続いてインカレを制し、“3冠”を達成。全日本大学選抜の一員としてユニバーシアード大会で金メダルを獲得する経験も積んだ。

 決勝は相手の両翼MFイサカ・ゼイン(4年=桐光学園高/川崎F内定)とMF鳥海芳樹(3年=桐光学園高)を封じるため、3-5-2ではなく、4-4-2の布陣で守備を構築。右サイドバックを担った中村は守備から試合に入ると、102分までプレーした鳥海をシュート0本に抑え、タスクを遂行した。そして迎えた歓喜の瞬間。栗田監督を胴上げするという念願も叶い、感慨深げに語った。

「今年一年、嬉しいこともたくさんあったし、勝ち続けるからこそ生まれるプレッシャーもあった。そういうプレッシャーにも負けず、仲間とやってきた結果が出た。大学4年間で積み上げたものが報われたかなと思います」

 紫紺軍団で花開いた中村は来季FC東京に加入し、青赤のユニフォームを纏って戦う。「自分の活躍で明治大の関係者も喜んでくれると思うし、恩返しもできると思う。自分だけのサッカー人生じゃない」と覚悟を口にした。厳しい世界に飛び込む不安もあるが、「この4年間で培ったものを信じる」という礎を築いたからこそ、次のステージも駆け上がっていけるはずだ。

(取材・文 佐藤亜希子)
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