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筑波大から“出戻り”選手が4人!「他のクラブに行くという選択肢はなかった」合同会見実施

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左から阿部航斗、三笘薫、高嶺朋樹、大川圭為、山川哲史

 筑波大は23日、蹴球部プロチーム内定選手合同記者会見を実施した。小井土正亮監督以下、卒業後のプロクラブへの入団が決まっている選手5名が登壇し、意気込みを語った。


小井土正亮監督
「はっきり言って彼らはまだプロのトップトップのレベルで戦える状態にないと認識しています。それは私の指導の至らなかった点でもあります。私自身がプロのチームで指導していた経験があることもあり、このレベルを求められるんだよと常に言ってきました。私の中でいい選手はチームを勝たせる選手だというのがある。ここ2年間タイトルが取れていないのは、もっと要求しないといけなかったと思っています。出来ている部分は自信にしてほしいが、出来ていない部分も多いことを理解して、クラブに行ってからトライして行ってほしいなと思います」


川崎フロンターレ内定
MF三笘薫(4年=川崎F U-18)
「ジュニアからお世話になっているクラブでプロ生活をスタートすることができて嬉しく思います。出場する機会もなかなか少ないと思いますが、チャンスをものにして、試合に出ればその先の可能性が広がると思っているので、一歩ずつ努力していきたい。将来は日本代表に選ばれて、海外で活躍できる選手になっていきたいです」

「僕自身はユースの時にプロ(トップ昇格)のお誘いがあったけど、まだまだ自分が成長したいという思いがあったので筑波大学に進学しました。今回またフロンターレに戻れるということで感謝していますし、この4年間で成長した部分を、サッカー以外でも存分に発揮していければいいなと思います」


北海道コンサドーレ札幌内定
MF高嶺朋樹(4年=札幌U-18)
「自分自身も9年間プレーさせていただいたクラブでプロ生活をスタートできることを嬉しく思います。札幌は多くの良い選手がいるので、厳しい戦いになると思うけど、1年目から試合に出られるように頑張っていきたいと思います」

「自分は高校からプロに上がれないと決まっていたので、その中だったら筑波大学に行きたいと考えました。そこから努力した結果、プロになれたと思っています。(札幌を選んだのは)他のチームに行くことは考えていなかったので、即決でした」


ヴィッセル神戸内定
DF山川哲史(4年=神戸U-18)
「前期リーグの最終節で早稲田大(●1-2)と試合をした時に、試合後に小井土監督にお前らはプロに行くのにチームを勝たせる選手になっていないと言われたことが心に刺さっています。そこからチームを勝たせることを意識していますし、そういう選手になれることを目標にやっていきたいなと思います」

「僕も高校の時に昇格のオファーはあったんですけど、関東の大学のレベルの高い中でやりたいというのと、教員免許を取得したいので筑波大学を選びました。大学では充実した4年間を過ごせたと思っているので、その中でもう一度お話を頂けたのは非常に嬉しかったです」


アルビレックス新潟内定
GK阿部航斗(4年=新潟U-18)
「今3人の紹介があったけど、3人ほどの能力はないと現実的には感じています。日本代表とか、世界への憧れはあるけど、現実的に考えて難しいなとも考えている。そういうことよりもアルビレックスを自分の力でJ1に上げて、アルビレックスをJ1のビッグクラブにするのが目標。アルビレックスを象徴するような選手になっていきたいです」

「僕は山川と逆であまり勉強したくなかったので、筑波大学に来るのは正直迷っていたんですけど、一番の目標はプロサッカー選手になることだった。いろんな大学の練習に参加したけど、プロになるためだったら、筑波大学で4年間を過ごすのが一番だと思った。アルビレックスは一番最初にオファーをくれたクラブというのもありましたが、他のクラブに行くという選択肢はなかったです」


アルビレックス新潟シンガポール内定
GK大川圭為(4年=浦和ユース)
「同期の4人比べて、ユニバーシアードにも選ばれていないし、ここにも一般受験で入学してきました。努力してプロ選手になれたことを嬉しく思います。また本来であればJリーグ内定者記者会見だと思うけど、自分もこの場に立たせていただいて感謝しています」

「年齢制限があり、基本的には1年しかいれませんが、自分の中ではいい焦りであって、1年間で結果を残さないとこの世界で生き残っていけないと思っています。日本に帰ってくることは目標ですけど、そこに対してどこまでチャレンジしていけるか楽しみです」

(取材・文 児玉幸洋)
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