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「口数が多いタイプじゃない」MF安部裕葵、バルセロナで見つけ始めた“居場所”

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U-22日本代表MF安部裕葵(バルセロナ)

 海外で結果を残して、U-22日本代表に合流した。バルセロナB所属のMF安部裕葵は「とりあえず、この遠征に集中している」と目の前のことに全力を尽くそうとしている。

 15日に行われたスペイン3部B第17節ラ・ヌシア戦で、ハイパフォーマンスを披露した。0-1と1点のビハインドを背負って迎えた前半38分、味方が放ったシュートのこぼれ球に反応すると、右足の弾道の低いシュートをゴール左隅に叩き込んでゴールを奪取。さらに後半9分には味方のパスをPA手前で受けると、鮮やかなタッチから左足を振り抜く。勢い良く飛び出したボールはネットに突き刺さって自身2点目を記録し、3-1の逆転勝利に大きく貢献した。

「僕は元々口数が多いタイプではない」と自己分析した男。移籍当初は「言葉がまだ分からないので、チームメイトとコミュニケーションは取るけど、限界がある」と“言葉の壁”を感じていたが、「聞くことはだいぶできるようになった。今は何を言われているかは大体分かるし、サッカー用語はほぼ完璧」とコミュニケーションの問題は解消に向かい始めた。何よりも、「僕が頑張ったからではなく、チームメイトやスタッフがすごく温かくしてくれているので、そのおかげ」と周囲の人たちの優しさもあり、チームに馴染んだようだ。

 すると、ピッチ上でも結果がついてきた。第4節から3試合連続で先発に名を連ねたかと思うと、第8節からは3試合連続ベンチスタートと安定した出場機会を得られていなかったが、第11節からは8試合連続先発出場。その間に4得点を奪うだけでなく、ここ3試合はフル出場とチーム内での存在感も増した。そして、「こういうところはこうするだったり、良い選択肢を見つけることが大事」という3トップの中央で結果を残している。

「僕自身がチームメイトのことを理解できてきているし、チームメイトが僕のことを理解してくれている。お互いに良い関係が築けているからだと思う」

 東京五輪世代のU-22日本代表には、初招集となった9月の北中米遠征以来、2度目の選出。「初めての人もいるけど、何度もやっている選手もいる」だけでなく、海外で苦しんだ“言葉の壁”もない。北中米遠征ではシャドーの位置に入り、「プロ入ってからあまりシャドーをやってなかったけど、楽しくプレーできた」と手応えも得ている。「大事だと思います、得点は」と力を込めたように、クラブでの好調を持ち込んで“結果”を残し、U-22日本代表内での存在価値も高めていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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