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父は元日本代表、大宮U15のGK海本慶太朗「信頼される選手になりたい」

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GK海本慶太朗

[12.26 高円宮杯U-15準決勝 G大阪JY1-1(PK4-2)大宮U15 味フィ西]

 止めなければ終わってしまう。味方2人が失敗して迎えたPK戦。GK海本慶太朗は祈りを込めて右に飛んだが、ボールは無情にもゴールネットに突き刺さった。大宮アルディージャU15はPK戦までもつれ込んだ一戦に敗れ、3位で今大会を終えた。

 悔いの残る試合になってしまった。後半35分の失点は今大会初失点。海本が前に出るのが中途半端になってしまったこともあり、ゴールネットを揺らされた。「もっと慌てずにやれていれば」。PK戦でも一本も止めることが出来ず、力不足を痛感した。

「これまでも僕がいろんなミスをしてチームに助けられてきた。今大会のここまでの無失点もみんなのおかげでした。だから今日はチームを助けようと思ってやっていたのですが…」

 父は元日本代表DF海本慶治さん。2004年生まれの慶太朗だが、08年限りで現役を引退した父のプレーする姿は記憶の中にあるという。しかしあくまでもサッカーは自分の意思で始めた。GKになったのも自分の意思。小学6年生の途中まではフィールドプレーヤーだったが、守護神の負傷により急造ながらGKを務めた試合で楽しさを感じたことで、中学から本格的にGKに挑戦しようと思ったのだという。

 現在、父の慶治さんはセレッソ大阪でコーチを務めるために単身赴任中。そのためもあってか、普段からアドバイスを求めたりすることもないという。自分は自分、サッカー選手・海本慶太朗として注目されたい。夢は大きくブンデスリーガのバイエルンに入団してプレーすること。「チームのピンチを救えたり、信頼される選手になりたい」と今後も大宮の地で鍛錬を積む。

(取材・文 児玉幸洋)

●高円宮杯第31回全日本U-15選手権特設ページ

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