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鳥栖U-15の全3点に絡んだ浦十藏、50m6.0秒の俊足FWが優勝&得点王へ

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全3点に絡んだFW浦十藏(3年)

[12.26 高円宮杯U-15準決勝 鳥栖U-15 3-1 神戸U-15 味フィ西]

 15歳の俊足FWが今大会で躍動している。サガン鳥栖U-15の右ウイングを担うU-15日本代表候補FW浦十藏(3年)は準決勝で大会4点目をマーク。50mを6.0秒で走り抜けるスピードと得点力を生かし、チームを勝たせてきた。

「守備陣も頑張ってくれているので自分が決めないと。自分が決めてチームの雰囲気を良くしたい」。この日も俊足で背後のスペースを突き、全3点に絡む活躍を見せた。まずは0-0で迎えた後半12分、エリア内へ攻め入った浦は相手に倒され、PKのチャンスを獲得。これをFW楢原慶輝(3年)がきっちりと決め、先制に成功した。

 自らゴールを挙げたのは後半23分だった。楢原からスルーパスを呼び込むと、立て続けのシュートはGK、DFに防がれたが、“3度目”はこぼれ球を右足でねじ込み、ダメ押しゴール。後半29分に1点差に詰め寄られるも、わずか1分後に突き放す。クリアボールに反応した浦はロングパスを配給し、FW乗冨璃弥哉(3年)のゴールをアシストしてみせた。

 中学3年間は練習を積み重ね、シュート精度を向上させてきた。「GKがシュートを打たれて嫌なところに打つこと。あとはインパクトを意識して、3年間やってきました」という努力が、ゴールという結果に結び付いている。中学年代ラストの今大会でも成長の跡を刻んでいる。

 夏の日本クラブユース選手権(U-15)決勝 (○1-0)では貴重な決勝点を挙げ、チームを頂点に導いた。28日の決勝に向けて、「(決勝で)取れる自信はあります。自分が全ゴールに絡んで勝てたら」と闘志を燃やす。優勝と得点王の両取りを狙い、有終の美を飾りたい。

(取材・文 佐藤亜希子)

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