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京都でつかんだ自信…デビュー弾のFW一美和成「絶対にチャンスはまた来る」

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デビュー戦でゴールを奪ったU-22日本代表FW一美和成(京都=19番)

[12.28 キリンチャレンジカップ U-22日本代表 9-0 U-22ジャマイカ代表]

 チームがゴールラッシュを演じていた。乗り遅れるわけにはいかない。「結果を残すことを一番に意識した」。U-22日本代表FW一美和成(京都)はゴールへの強い欲を持ち、ピッチへと向かった。

 出番が巡ってきたのは6-0と大量リードして迎えた後半13分だった。今回の活動でU-22日本代表に初招集された一美だったが、「あんまり緊張しなかった」と“初舞台”にも平常心。最前線に入って「どんどんゴール前に入ってシュートを狙った」とゴールを襲った。同34分にMF岩崎悠人(札幌)のラストパスから迎えた決定機は相手GKにストップされるが、すぐさま切り替える。

「京都で試合に出続けて、得点感覚は自分の中でもすごい上がってきていると感じている。絶対にチャンスはまた来ると思った」

 その言葉が現実となる。後半37分、MF鈴木冬一(湘南)のスルーパスから左サイドを駆け上がったDF瀬古歩夢(C大阪)からグラウンダーのクロスが送られる。「完全にニアが空いていたので、そこに走り込んだ。あとはしっかり合わせるだけだった」。右足で合わせたボールは鮮やかにネットを揺らし、自身にとってU-22日本代表初ゴールとなるチーム7点目が生まれた。

「自分としては何としても1点が欲しかったので、1点取れて本当にホッとした。デビュー戦で得点を取れたというのは今後にもつながるし、すごく自信になる」

 今季、J2リーグで日本人2位となる17ゴールを記録したストライカーは、U-22日本代表の“初舞台”でも結果を残した。だが、ここで立ち止まるわけではない。「もっともっと上に行きたい」と上だけを見て進化を遂げていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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