仲間を「信」じた前原高、主将FW平川龍は凛と「次は8-0で勝ってほしい」
[12.30 選手権開幕戦 國學院久我山高 8-0 前原高 駒沢]
前原高(沖縄)の選手たちの手の甲には「信」という文字が記されていた。大会前には大学生との練習試合で高い強度を経験してきたが、國學院久我山(東京B)の多彩な攻撃に屈した。チームは豊富な運動量を武器としたが、「相手が強くてハメきれなかった」と主将FW平川龍(3年)は敗戦を受け止めた。
立ち上がりは前線から積極的にプレスをかけたが、連続で失点。ボールを奪えず、1対1ではボールを失い、バイタルエリアを使われた。中盤でMF大窟陽平にターンされて何度も窮地を招いたが、「前を向かせないようにしようと話し合った」。0-3で折り返した後半立ち上がりは運動量を上げ、球際で戦う場面も増えたものの、最後は8失点の完敗となった。
防戦一方の展開でも声を出し、チームを牽引した平川は点差が開いても泥臭く走った。そんな主将の姿勢に、和仁屋恒輝監督は「最後までボールを追いかけた姿が印象的でした。キャプテンを任せてよかった」と語り、「綺麗なサッカーじゃなく、みんなで走り切ろうと。最後にやり切ったと思います」と選手たちを労った。
前原高の合言葉は「仲間を“信”じる」。平川の両手の甲には「信」という文字が記されていた。「開幕戦という舞台で出来てよかった。悔いはあるんですが、3年間この仲間と戦ってきて、ここまでこれたのも仲間の存在があったから」。涙のあとは、凛とした笑顔で取材に対応した主将は「次は逆に8-0で勝ってほしいです」と後輩たちにエールを送った。
(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2019
前原高(沖縄)の選手たちの手の甲には「信」という文字が記されていた。大会前には大学生との練習試合で高い強度を経験してきたが、國學院久我山(東京B)の多彩な攻撃に屈した。チームは豊富な運動量を武器としたが、「相手が強くてハメきれなかった」と主将FW平川龍(3年)は敗戦を受け止めた。
立ち上がりは前線から積極的にプレスをかけたが、連続で失点。ボールを奪えず、1対1ではボールを失い、バイタルエリアを使われた。中盤でMF大窟陽平にターンされて何度も窮地を招いたが、「前を向かせないようにしようと話し合った」。0-3で折り返した後半立ち上がりは運動量を上げ、球際で戦う場面も増えたものの、最後は8失点の完敗となった。
防戦一方の展開でも声を出し、チームを牽引した平川は点差が開いても泥臭く走った。そんな主将の姿勢に、和仁屋恒輝監督は「最後までボールを追いかけた姿が印象的でした。キャプテンを任せてよかった」と語り、「綺麗なサッカーじゃなく、みんなで走り切ろうと。最後にやり切ったと思います」と選手たちを労った。
前原高の合言葉は「仲間を“信”じる」。平川の両手の甲には「信」という文字が記されていた。「開幕戦という舞台で出来てよかった。悔いはあるんですが、3年間この仲間と戦ってきて、ここまでこれたのも仲間の存在があったから」。涙のあとは、凛とした笑顔で取材に対応した主将は「次は逆に8-0で勝ってほしいです」と後輩たちにエールを送った。
(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2019