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米子北CB高橋祐翔と立正大淞南MF山田真夏斗、山陰の逸材2人が活躍と強豪突破誓う

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大分トリニータ内定の米子北高CB高橋祐翔(左)と松本山雅FC内定の立正大淞南高MF山田真夏斗が健闘を誓い合う

 山陰の逸材2人が選手権で大暴れする。第98回全国高校サッカー選手権が30日、駒沢陸上競技場で開幕。開会式と開幕戦が行われた。開会式には米子北高(鳥取)の大分トリニータ内定CB高橋祐翔(3年、U-18日本代表)と立正大淞南高(島根)の松本山雅FC内定MF山田真夏斗(3年)も参加。2人は選手権での活躍や強豪撃破を誓っていた。

 高橋と山田はいずれも今年の山陰、中国地方を代表するタレント。お互いの印象について山田は「(高橋は)まず大きいですし、左利きのキックの距離や精度は試合でも見ていて凄いと思います」と語り、高橋は「(山田は)自分と違って技術とか高くて、試合を決めれるパスやシュートを打てる」と隣県のライバルについてコメントした。

 188cmの長身を持つ高橋は、対角の左足キックの精度やスピードなどに注目のCBで昨年はU-17日本代表、今年もU-18日本代表を経験。一方、こちらも183cmの長身を持つ山田は、異質とも言える視野の広さと長短の高精度パス、そして前への推進力にも注目の大型MFだ。

 立正大淞南は31日の初戦(1回戦)でインターハイ準優勝校の富山一高(富山)と対戦し、米子北はプレミアリーグ王者で選手権連覇を狙う青森山田高(青森)と初戦(2回戦、1月2日)。強敵との初戦となっているが、互いに勝ち上がれば3回戦で戦う可能性がある。

 米子北と立正大淞南は勝手知ったる相手だけに、2人は「ちょっと嫌」「当たりたいとは思わない」と苦笑。だが、高橋が「同じ山陰としてこの選手権で良い結果を残せるように、自分たちが中心になって戦えたらなと思っています」と力を込めたように、それぞれのチームを引っ張り、勝ち上がって山陰、中国地方を盛り上げるつもりでいる。

 山田は「(選手権は)高校サッカーの最後の大会ですし、山雅へ向けてもここで活躍して早く名前と顔を覚えてもらえるように、良い大会にしたいと思います。(松本サポーターには)自分の長所、攻撃に絡むシーンを見てもらいたいです」と語り、高橋は「(個人的には) リラックスできていると思います。(注目の青森山田戦へ向けては)引くことなく、自分たちのサッカーを存分に出して、見ている方々を勇気づけられる試合を自分たちができたらなと思っています」と誓った。ともにスケール感大の才能。選手権でチームの勝利に貢献し、多くの人に自分たちの存在を知らしめる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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