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[MOM3104]明秀日立FW長谷川皓哉(1年)_FW再転向1年生が千金弾

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 高校選手権1回戦 明秀日立1-0高知 ニッパツ]

 この試合唯一の得点を奪ったのは、DF登録ながらFWで先発する1年生だった。

 前半26分、右サイドを縦に突破したMF長谷川涼平(3年)からの折り返しを、FW長谷川皓哉(1年)がファーサイドで合わせて流し込む。血縁関係はない“長谷川ホットライン”で決勝点が決まった。

 FW転向は選手権予選前。もともと中学2年生までFWだったが、中学3年生でボランチに転向。高校に入学してからは、「身体能力の高さがあり、気持ちの強さもある」と評価する萬場努監督の考えもあり、CBやSBにコンバートされた。

 ただ夏まではDFラインで試合出場を続けたが、秋以降はパワープレー要員として試合終盤に投入されることが増えていった。結果的にFWに再転向。レギュラーを務めていたFW藤原裕也(3年)が怪我をしたこともあり、選手権本番前にはFWで先発することが増えていった。

 だからこそ先発起用自体に戸惑いはなかったという。ただ「スタンドの人が多いし近いので、目線とか気になってしまって」と緊張があったことを明かす。「得点後も嬉しくてどこで喜んでいいのか分からなかった」と初々しさを全開にするが、「やってやるぞという気持ちでした」と堂々とした一面もみせる。

 長谷川皓は後半18分に藤原と交代。ベンチに先輩がいてくれることで、最初から飛ばしてプレーしていたという。「裕也さんからも思い切ってやれと言われていた。頼りになるので安心してやれています」と笑顔で感謝を語っていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

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