beacon

[MOM3114]専修大北上MF阿部耀仁(2年)_歴史刻んだ2発! 追い風に乗った約25m無回転ミドル弾

このエントリーをはてなブックマークに追加

2ゴールを叩き込んだMF阿部耀仁(2年)(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 専修大北上3-1龍谷 NACK]

 冬の初舞台でもゴールネットを揺らした。専修大北上高MF阿部耀仁(2年)が選手権初戦で堂々の2ゴールだ。スタメンは阿部耀を含む7人がヴェルディSS岩手出身。「高校でも一緒にできてやりやすい。自分のことを見ていてくれる」という仲間と積み上げてきたコンビネーションはチームの武器になっている。

 1-0で迎えた前半21分、一瞬の隙を見逃さなかった。FKから背後に抜け出した阿部耀は相手DFとGKの連携ミスを突く。一瞬の加速から体を入れてボールを奪うと、左足で無人のゴールに突き刺した。風上に立った前半とあって、追い風を味方にしたスーパーゴールも生まれた。

 迎えた前半30分、ドリブルで中央を持ち上がった阿部耀はGKの位置を冷静に確認し、約25mの位置から右足を一閃。低い弾道の無回転ミドルは風に乗ってぐんぐんと伸び、GKの手を弾いてゴールマウスに吸い込まれた。

 強風を利用する冷静な判断が生きた。「蹴ったら無回転になっちゃった」とゴラッソを振り返ったヒーローは「シュートで終わろうとしていた。風に乗って良かったです」と笑顔。初出場したインハイ1回戦・大社高(島根)戦でも決勝点をマーク。「自信にもなったし、改善点もあった」という夏の経験を生かしている。

 阿部耀は初戦で2ゴールを叩き込み、すでに大会前に掲げた目標をクリア。「チームはベスト8が目標で、個人的には(大会)2点と言っていて、今日決めちゃったので…。もう2点くらい決めたい」と目標を“上方修正”。夏に続き、冬も初出場初勝利という新たな歴史を刻んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2019

TOP