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チームの成長を実感するポドルスキ「今日で終わりではない。今日から始まる」

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ヴィッセル神戸FWルーカス・ポドルスキ

[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 クラブ創設25年目で初タイトルを獲得した。17年からヴィッセル神戸に加入したFWルーカス・ポドルスキは「自分にとっても、クラブにとっても素晴らしい日になった」と白い歯を見せた。

 3トップの一角に入ったポドルスキは積極的な姿勢を示した。前半18分には左サイドをえぐって送ったクロスが、先制点となるオウンゴールを誘発。同28分にはDF大崎玲央、MF酒井高徳との鮮やかな連係からポドルスキ自身がネットを揺らすも、これはオフサイドの判定に取り消される。しかし、両チーム最多タイとなる3本のシュートを放つなど、ピッチを後にする後半アディショナルタイムまでチームに勝利をもたらすゴールを貪欲に狙い続けた。

 チームは2-0の勝利を収め、初タイトルを獲得する。“新”国立競技場のこけら落とし。スタジアムには5万7000人を超える観客が詰め掛けた。「クラブにとっての初タイトル。素晴らしいスタジアムで、素晴らしい雰囲気の中で、素晴らしい新年のスタートが切れたと思う」。

 在籍3年目を迎え、チームの成長も実感している。「何を求めていくかしっかりと定まっていなかった中で、徐々に自分たちの形、自分たちのサッカーが見えてきた。そこはクラブとして成長したところだと思うけど、今日で終わりではないし、今日から始まると思う。これから、今まで自分たちがやってきた真価が分かると思うよ」。来季は初のACLにも臨む。アジアの舞台、そしてJの舞台でチームの真価を見せ付ける。

(取材・文 折戸岳彦)

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