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“奇策”3バック変更も…退任の鹿島・大岩監督「充実した2年半」

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今季限りで退任する鹿島の大岩剛監督

[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 記者会見場に姿を見せた指揮官の目は赤く、光るものがにじんでいた。今季限りでの退任が発表されていた鹿島アントラーズ大岩剛監督は「残念な結果だが、選手たちには『最後までしっかり戦ってくれたことに感謝している』という話をしてきた。私は退任するが、またすぐ鹿島アントラーズは試合が始まる。しっかり来季に向けて頑張ってほしいと伝えた」と、試合後のロッカールームで選手にかけた言葉を明かした。

 4-4-2の鹿島と3-4-3の神戸。ポジションのミスマッチもあり、前半は神戸ペースで進み、ミスも絡んで2失点した。後半からはシステムを神戸と同じ3-4-3に変更。「立ち位置を変えて、サイドに人を増やして、サイドで数的優位をつくるという形で得点を狙った」と、これまでほとんど試していないシステムで賭けに出た。試合の流れは変わったが、守りを固める神戸を崩し切れず、「最後の得点を決めるボックスの中でのアイデアが欲しかった」と悔やんだ。

 17年のシーズン途中にコーチから昇格し、約2年半。昨季はクラブ悲願のACL制覇を成し遂げたが、今季は2年ぶりの無冠に終わった。「鹿島という大きなクラブで指揮を執るのは大きなプレッシャーを感じたし、その責任を果たす強い気持ちでやってきた。今年1年は選手の出入りも多く、この2年半はずっと試合数も多くて、チームビルディングに苦労したが、これは僕のキャリアで大きなポイントになると思っている」。そう振り返ると、自身の今後にも言及した。

「監督に求められる戦術面、チームを作っていく上でのオーガニゼーション、チームビルディングには自信を持っているし、次の仕事がどうなるか分からないが、絶対に生かす自信もある。自分ではまだまだ若いと思っているので、この経験を生かせる仕事ができればと思うし、また監督をやりたいと感じさせられる表彰式だった。非常に充実した2年半だった」。悔しい思いで見つめた表彰式を次のキャリアへの糧にするつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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