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「初出場初優勝」「ドリブルの技術を全国で」興國の金沢内定コンビ、MF田路と右SB高安が選手権での勝利と活躍誓う

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注目の初出場校・興國高の金沢内定コンビ、MF田路耀介主将(右)と右SB高安孝幸

 注目の初出場校が、初優勝へ向けて大一番からスタートを切る。第98回全国高校サッカー選手権は1月2日に2回戦が行われる。大阪の初出場校・興國高は前評判の高い昌平高(埼玉)と初戦。攻撃的なスタイル同士、撃ち合い必至の強豪対決を制し、勢いに乗る。

 興國はいずれもツエーゲン金沢入りを決めているMF田路耀介主将(3年)と右SB高安孝幸(3年)をはじめ、1年後のJ1クラブ加入が有力視されているGK田川知樹(2年)とエースFW樺山諒乃介(2年)、またU-17日本代表FW杉浦力斗(2年)や大会トップクラスのMF湯谷杏吏(2年)、CB平井駿助(2年)ら攻守にタレント揃う“最強クラス”の初出場校だ。

 選手たちは、12月30日の開会式で選手権の雰囲気を体感。他地域の注目選手たちの姿を見つけ、彼らとの対戦へ思いを馳せていた。金沢ですでにJ2デビューしている高安と長期の練習参加を経験している田路だけでなく、タレント揃いの2年生はJリーグクラブに練習参加している選手が多く、リラックスした表情。まずは注目の初戦へ、必勝を誓った。

 田路は「自分たちも注目されているという気持ちがあるので、その中でも緊張せずに自分たちが楽しんで、初戦勝てば勢いに乗って上に行けると思うので、まずは初戦を大事にしてしっかりと勝ちたいと思います」と宣言。高安は「(注目されていることを考えずに)目の前の一戦をしっかりと勝たないと。1回戦で負けたら話にならないので、しっかりと勝ちたいです」と言い切った。

 目標は初出場初優勝だ。特に守備面での貢献度が大きい田路は「個人としては色々な人が見ている中でしっかり結果を出せるようにしたいですし、チームとしては初出場初優勝を目指して頑張りたいと思います」と目標を掲げ、高速SB高安も「チームで一丸となって優勝を目指して、個人としては興國で学んだ1対1とかドリブルの技術を全国で見せつけられたら良いと思っています」と優勝のために自分の武器を存分に発揮することを誓った。近年、立て続けにJリーガーを輩出している“育成チーム”興國が、初の選手権でインパクトを残す。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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