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5人で6発!! 王者・青森山田、2連覇に向けて好発進!! 米子北に完封勝利で3回戦へ

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2連覇を狙う青森山田高米子北高を下した

[1.2 選手権2回戦 青森山田高 6-0 米子北高 NACK]

 第98回全国高校サッカー選手権2回戦が各地で行われ、NACK5スタジアムでは23年連続25回目の出場となる前回王者の青森山田高(青森)と10年連続15回目の出場となる米子北高(鳥取)が対戦。前半36分に先制した青森山田が後半に5点を加点して、6-0の完封勝利を収めて3回戦へと駒を進めた。

 青森山田はMF武田英寿(3年/浦和内定)、MF古宿理久(3年/横浜FC内定)、米子北はDF高橋祐翔(3年/大分内定)とJ内定者3人がピッチに立った一戦。いきなりゴールを脅かしたのは米子北だった。前半2分、DF岡田大和(3年)がミドルレンジから思い切り良く放った左足ミドルが枠を捉える。勢い良くゴールに向かったものの、GK佐藤史騎(3年)に片手で弾き出されてしまった。さらに同13分にはFW崎山友太(2年)がPA外から狙うが、ボールは枠上に外れた。

 立ち上がりは米子北に押し込まれたが、プレミアリーグを制して“2冠”を狙う青森山田が徐々にリズムを生み始める。前半23分には右サイドでフリーで受けたFW後藤健太(3年)がフィニッシュまで持ち込むが、コースに入った高橋にブロックされてしまった。その後は再び米子北がペースをつかみ、クロスからゴールに迫ろうとするが、ことごとく佐藤がハイボールをキャッチしてフィニッシュまで持ち込めない。

 すると、前半36分に青森山田が試合を動かす。右サイドで武田からボールを受けた後藤がクロスを送ると、走り込んだMF松木玖生(1年)がドンピシャのタイミングでヘディングで合わせてネットを揺らし、スコアを1-0とした。

 1-0のまま後半を迎えると、同2分に相手のミスを見逃さずにボールを奪った武田が独走。距離を詰めようとするGK長崎勇也(2年)の動きを見極め、鮮やかな左足ループを沈めて青森山田がリードを2点差に広げる。2点のビハインドを背負った米子北は同7分にMF居川楓河(3年)に代えてFW佐野航大(1年)、同16分にはDF荒川莉音(3年)に代えてDF野嶋健人(3年)をピッチへと送り込み、状況を打開しようと試みる。

 しかし、青森山田の勢いは止まらない。後半20分、武田が蹴り出したFKのこぼれ球をDF神田悠成(3年)が蹴り込んで3点目を記録。同22分には古宿のパスから右サイドを駆け上がった後藤のグラウンダーのクロスをFW田中翔太(3年)が押し込み、リードは4点差に。さらに同28分にはMF浦川流輝亜(3年)の折り返しを受けた後藤がねじ込み、スコアは5-0となった。

 何とか反撃に出たい米子北は後半30分に崎山に代えてMF岡田后央(3年)、MF林莞大(2年)に代えてDF横山凌雅(2年)と2枚替えを行う。しかし、最後まで青森山田守備を攻略し切れず。後半アディショナルタイムには武田がPKを沈め、2連覇を狙う青森山田が6-0の快勝を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2019

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