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最後の冬はスタンドで終幕…尚志FW染野唯月「アントラーズに入る前に優勝したかった」

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報道陣の取材に対応する尚志高FW染野唯月(3年=写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 全国高校選手権2回戦 尚志高0-0(PK3-4)徳島市立高 駒沢]

 世代屈指のストライカーの高校サッカー生活が幕を閉じた。腰椎分離症の影響で大会登録メンバー外だった尚志高FW染野唯月が試合後、報道陣の取材に対応。「出ていれば……というのはない。尚志としては誰かがいなくても勝てるところを証明したかった」と仲間に想いを寄せた。

 シード権を獲得していた尚志はこの2回戦が初戦。チームはエース不在を跳ね除ける意気込みで挑んだが、徳島市立高の固い守備ブロックを崩すことができず、シュートは合計3本に終わった。0-0で迎えたPK戦では、2人のキックが相手GKに阻まれ敗戦。前回ベスト4入りを果たした優勝候補の冬はあっけなく終わった。

 前回大会では準決勝の青森山田高戦でハットトリックを記録するなど大ブレイクを果たしたものの、最後の冬をスタンドから声援を送る形で過ごした染野。試合後には「負けてしまったので自分も含めて悔しい」とチームメートの気持ちを代弁するかのように感想を述べた。

 大会前にはベンチ入りする選択もあり得たが、代わりにメンバー入りする仲間のため、そして裏方としてチームを支えるという覚悟を込めて登録外の意思を固めていた。「自分は出ないとなった時から気持ちは何も変わらない」。その決断に後悔はない。それどころか「サポートできる部分はあったし、逆に良かったと思う」と気丈に振る舞った。

 日本一の夢は後輩に託した。「選手権の難しさがわかったので、1〜2年生はこの経験を糧に来年に向けて全国制覇を目標に頑張って欲しい」。そして自身は今季無冠に終わった鹿島アントラーズへ。「アントラーズに入る前に優勝を持っていきたかったけど、それができなかったので、自分が試合に出て鹿島にタイトルを取る。自分の力を証明する場でもあるので、1年目から泥臭くチャレンジしたい」。新たな常勝軍団を築いていく覚悟を口にした。

(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校選手権2019

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