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市立船橋無念のPK負け…湘南内定DF畑大雅「切り替えるまでに少し時間がかかる」

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市立船橋はPK戦で敗れた

[1.2 高校選手権2回戦 日章学園0-0(PK7-6)市立船橋 フクアリ]

 チームを率いて初の選手権の舞台だったが、「比較的落ち着いていた」と心境を振り返る。しかしチームはスコアレスで突入したPK戦の末に敗戦。就任一年目の波多秀吾監督に率いられた市立船橋高は、初戦で姿を消すことになった。

 上手く対応されてしまった。エースFW鈴木唯人が徹底マークに遭うことは分かっていたが、それでもチャンスは作れていた。特に後半はサイド攻撃が機能しだし、DF畑大雅(3年/湘南内定)、DF木内拓海(2年)の両SBが高い位置に顔を出すことで、決定機を演出し続けた。

 しかしあと一歩、ゴールネットを揺らすという作業が出来なかった。ただ波多監督は「選手はよくやってくれたと思います」とイレブンを最後までかばった。「選手権は高校生にとって夢の舞台。出場することによって人生が変わる選手もいる。これからもそういう選手をサポートする存在でありたいと思います」。

 今年もJリーグ内定選手2人を抱えての出場になっていた。鈴木が封じられた中で、畑は右サイドで相手の脅威となり続けた。マッチアップしたDF阿部稜汰(3年)も「分析していた以上だった」と脱帽の突破力で会場を沸かせた。

 だが勝利に結びつかなければ意味がないことは本人たちが一番分かっている。「最後にこんな情けないゲーム。今年のチームを象徴していたと思います」と消え入りそうな声で話した畑。「正直、切り替えるまでに少し時間がかかると思うけど、来年湘南で開幕スタメンに絡んでいくことが、波多先生や関わってくれたコーチへの恩返しになると思って頑張っていきたいです」と声を絞り出した。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

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