beacon

[MOM3128]日章学園GK清原寛斗(2年)_夏の負けで守護神奪われた“努力のPK要員”

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 高校選手権2回戦 日章学園0-0(PK7-6)市立船橋 フクアリ]

 夏のインターハイでは初戦となった2回戦の西京高戦をPK戦で落としていた日章学園高だが、冬は市立船橋高を逆にPK戦で下してみせた。

 夏の敗戦が活きた。インターハイの西京戦では、試合終了間際の失点によってPK戦に突入。さらにPK戦では一本も止めることが出来ずに敗れていた。当時、試合を通してゴールを守っていたのが、GK清原寛斗(2年)だった。

 清原にとって、この敗戦は更なる試練を生んでいた。同大会を終えるとレギュラーをはく奪。GK福山智仁(3年)に守護神の座を明け渡していた。

 1つしかないポジションを取り返すことは容易なことではない。そこで信頼を取り戻すために、考えたのが「武器を作ろう」ということ。力を入れたのが、信頼を失うきっかけとなったPKに取り組むことだった。

 そのために様々なことに取り組んだ。昨年度までの守護神の小原司さん(大阪体育大)にアドバイスを求めたこともあった。「威圧感を出す努力をしました」。結果、“PK戦専用のGK”として早稲田一男監督の信頼を回復させることに成功した。

 早稲田監督は清原について、「最近は大人しい選手が多いけど、少しやんちゃで勝負師のような性格。思い切りのいい読みをする」と評価する。“PK要員”にはもってこいということだ。

「先生にも言われていた気持ちで最後、片手一本で止めることが出来ました。3年生と代わったので、想いを背負ってプレーしようと思っていました。今まで頑張ってきたことが出せたと思います!」

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

TOP