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2発完封の矢板中央が3年連続8強入り! 鵬学園は前半に負傷者も…無念の3回戦敗退

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矢板中央が3年連続で8強入り

[1.3 選手権3回戦 矢板中央高 2-0 鵬学園高 フクアリ]

 第98回全国高校サッカー選手権は3日に3回戦を行った。フクダ電子アリーナの第2試合では矢板中央高(栃木)と鵬学園高(石川)が対戦。矢板中央が2-0で勝利し、3年連続のベスト8進出を果たした。5日の準々決勝では四日市中央高(三重)と対戦する。

 2度目の選手権となった鵬学園は初戦で京都橘と対戦し、PK戦の末に初勝利。前の試合から前線2枚を変更し、FW判治海斗(2年)と初戦で劇的同点ゴールを挙げたFW坂本健太(3年)が先発した。

 一方、2017年度は選手権4強、昨年度も8強入りと結果を残す矢板中央は1回戦、2回戦と勝利。メンバーの変更はなく、4-4-2の布陣で堅い守備からの攻撃を展開していく。

 前半12分にアクシデント。鵬学園の坂本健と矢板中央DF坂本龍汰(2年)が交錯。坂本健はプレー続行不可能と判断され、ピッチの外に出ることに。そのままMF鈴木嶺騎(2年)と交代した。

 すると鵬学園は一瞬の隙を見せる。矢板中央の右サイドからのクロスを、GK前原瑞穂(3年)がキャッチミス。DF長島琉也(2年)も頭でクリアし切れず、ゴール前にこぼれてしまう。矢板中央はその隙を見逃さない。ノーマークのFW西村碧海(3年)が冷静に無人のゴールに流し込んだ。

 鵬学園はMF永田貫太(3年)が鋭いドリブルで左サイドを突破するが、フィニッシュには持ち込めず。一方、先制した矢板中央はセットプレーと坂本龍のロングスローからチャンスを量産していった。しかしその後両者は得点には至らず、矢板中央が1-0でリードしたまま前半を折り返した。

 矢板中央は後半7分に先制点を挙げた西村に代えてFW久永武蔵(3年)を投入。守備時は久永を前線に残し、残りの9人で守備を固めた。鵬学園は同12分にMF高戸祐成(3年)に代えてMF宮本爽汰(3年)を送り込む。その宮本や永田でも左サイドから切り崩すことはできない。18分にはMF河村怜皇(3年)が右足ミドルを放つが、シュートは枠を捉えなかった。

 矢板中央は後半33分にFW多田圭佑(2年)に代えてMF星景虎(1年)を投入する。堅守からの攻撃を緩めずにいると、後半37分にMF左合修土(3年)が相手陣地でボールを奪い、PA左から冷静に追加点。試合はそのまま2-0で終了し、矢板中央が3年連続で8強入りを果たした。

(取材・文 石川祐介)
●【特設】高校選手権2019

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