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仲間から“見られる”昌平FW小見洋太…指揮官も「爆発してくれるはず」と期待

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昌平高FW小見洋太(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.3 選手権3回戦 國學院久我山高 0-1 昌平高 駒場]

 打ちに打った。両チーム最多となる6本ものシュート。決定的なものもあったが、昌平高FW小見洋太(2年)はノーゴールに終わり、「最後のところを決め切れなかった。自分の大きな課題」と悔しさを滲ませた。

 序盤から圧倒的にボールを支配した昌平は、幾度となくゴールに迫った。最前線に入る小見は巧みな動き出しでボールを呼び込み、フィニッシュまで持ち込む。前半10分に放ったシュートはDF福井寿俊(3年)のブロックに遭い、同16分にMF須藤直輝(2年)の折り返しに合わせたシュートはGK村上健(2年)にストップされるなど、なかなかネットを揺らせず。さらに後半8分にはPA内から強烈なシュートを放つが、クロスバーを叩いてしまった。

 だが、下を向くことはなかった。「気持ちの面では強い方だと思うので、外したことは特に意識しないで、次に切り替えてシュート狙うようにしている」。すぐさま切り替えて、次のチャンスに備えた。

 6本のシュートは得点には結び付かなかったが、好機に顔を出していたのは間違いない。本人も「仲間が常に自分のことを見てくれている。得意な動き出しの部分は見せられたし、チャンス自体は作れている」と振り返ると、「あとは決め切るだけなので、最後の質を上げていきたい」と表情を引き締めた。

 チームを率いる藤島崇之監督は「小見は流れを持ってきてくれている」と、その動きを評価。「最後はいかに決め切るかという部分で、彼はあまり表情に出さないが悔しい思いをしていると思う」と語りつつ、「結果がついてきたら爆発してくれるはず。次に期待したい」と得点源に大きな期待を寄せた。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2019

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