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ヒガシ破った筑陽学園、“堅守対決”に屈し16強敗退…主将GK野中「みんなには感謝しかない」

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好セーブを続けたGK野中友椰(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.3 全国高校選手権3回戦 徳島市立高1-0筑陽学園高 駒沢]

 11年ぶりの出場だった筑陽学園高(福岡)は“堅守対決”に敗れ、16強で敗退。「ヒガシを倒して全国へ」という目標を持った選手たちが、絶対王者・東福岡を破ってたどり着いた夢の舞台。堅守を武器に勝ち上がってきたが、この日は5バックで固める相手の守備ブロックをこじ開けられなかった。交代策、終盤のパワープレーも実らず、涙を飲むことになった。

 試合終了のホイッスルが鳴ると、選手たちは泣き崩れた。主将のGK野中友椰(3年)は「上には上がいるし、単純に自分たちの力不足でもあったけど、最後の最後まで必死にサッカーができたのですごく楽しかったです」と涙ながらに取材陣に対応すると、「徳島には頑張ってほしいです」とエールを送った。

 最後尾に立ちはだかって安定したセービングを続け、存在感を放ってきた。この日もミドルレンジからの意表を突いたシュートに対してダイナミックに横っ飛びし、見事なキャッチングで観客を沸かせる場面もあった。

 主将としての任務を終えた守護神は「インハイ予選はベスト8で負けて、チームはバラバラだった。強いチームじゃなかったし、自分がまとめたとかそういうのじゃないんですが、みんなには感謝しかないです」とチームメイトへの感謝を伝えた。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2019

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