beacon

4戦連続無失点支える主将が先制ヘッド!!静岡学園DF阿部「一発決めたいと思っていた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

先制点を決めた静岡学園DF阿部健人がチームメイトとハイタッチ

[1.5 選手権準々決勝 徳島市立高 0-4 静岡学園高 駒沢]

 4試合連続完封勝利で23年ぶりの準決勝進出を決めた静岡学園高(静岡)の堅守を支えるキャプテンが先制点を叩き込み、攻守でチームを引っ張った。前半16分、MF井堀二昭(3年)の左CKにDF阿部健人主将(3年)が合わせる先制ヘッド。「5月ぐらいから点を取ってなくて、一発決めたいと思っていた」と今大会初ゴールを素直に喜んだ。

 今大会ここまで無失点で、全国高校総体を含めると全国大会6試合中5試合で無失点を記録していた徳島市立の堅守をセットプレーでこじ開けた。ここまで3戦11発の静岡学園は1回戦の岡山学芸館戦(○6-0)で井堀が直接FKを決めていたが、CKやFKにだれかが合わせて得点する形はなかった。前日練習では再三、セットプレーを確認。その成果がいきなり表れた。

 前半22分にも井堀の左FKからFW岩本悠輝(3年)がヘディングで追加点。「ずっと課題だった」(阿部)というセットプレーで2点を奪い、試合の主導権を握った。「去年の先輩方は背が高い選手も多かったけど、自分たちは大きくないので、(セットプレーを)突き詰めてやろうと、プリンスリーグ開幕当時から練習前に自分たちで集まってセットプレーの練習をしたり、映像を見て研究したりしてきた」。課題を克服するため、意識的に取り込んできたことで、選手権という大舞台で強力な“武器”へとなった。

 本職の守備でも徳島市立をわずかシュート2本に抑え、4試合連続の無失点。この日ハットトリックの岩本は前線からのハイプレスも光り、右サイドのMF松村優太(3年、鹿島内定)も献身的な守備でチームに貢献していた。阿部は「両ウイング(松村、MF小山尚紀)と岩本が前線から守備をしてくれて、前線には助けられている」とチームメイトへの感謝を口にしながら、「大舞台で無失点というのはチームとして誇れる部分」と胸を張った。

(取材・文 西山紘平)
●【特設】高校選手権2019

TOP