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“地元撃破”に「勝てたことが一番」埼玉から青森山田へ…2年生でレギュラー掴む内田陽介

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ロングスローを投げるDF内田陽介(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.5 高校選手権準々決勝 青森山田3-2昌平 等々力]

 中学校時代までを過ごした埼玉県代表校との対戦。青森山田高のDF内田陽介(2年)は「顔を知っている選手もいたし、親やその友達も来ていたので、活躍してやろうという気持ちでいました。でも勝てたことが一番良かったです」と充実の表情で振り返った。

 レベルの高い環境を求めて青森の地へと渡った。中学時代までは地元クラブのクマガヤSCに所属。当時から注目株だった内田には複数の強豪校、Jリーグ下部組織から声がかかっていたが、「寮生活がしかった。あと雪もあってメンタル面が鍛えられると思った。それとプレミアでやっていることとかも考えて、青森山田に決めました」。

 ロングスローを大きな武器としている。3回戦の富山一戦では前半7分の先制点に繋がった。小学校のころからボール投げが得意だったという内田は、中学時代の監督の勧めもあって本格的にロングスローを投げ始めた。

 青森山田進学後も毎日のトレーニングで磨きをかけている。回転を意識しながら投げることを心掛けており、今シーズンはプレミアリーグでも得点に繋げるロングスローを投げた。頂点まで残り2つに迫った今大会でもロングスローがカギを握る可能性が十分にある。

 部員数は185人。全国屈指の選手層の厚さを誇る青森山田で2年生にしてレギュラーを張ることは容易なことではない。現在のスタメンで2年生以下はDF藤原優大(2年)、MF松木玖生(1年)、そして内田の3人がいるだけだ。

 背番号2は「そこに関してはすごく監督から信頼を受けていると感じています」と感謝を語る。そして「決勝まで行ったら、自分のロングスローで点が取りたい。チームに貢献しながら、自分も頑張っていきたい」と息巻いた。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

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