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「夜遅くまでスマートフォンのゲームを…」千葉ユン新監督は意識改革に着手

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ジェフユナイテッド千葉尹晶煥新監督

 代名詞の“3部練習”はフィジカル向上だけでなく、選手の意識改革が目的だった。ジェフユナイテッド千葉尹晶煥新監督は6日、新体制発表会に出席し、「人間は意識が変われば全てが変わる」と力を込めた。

 千葉は昨季、10年目のJ2リーグで過去最低の17位に沈んだ。「チームをもう一度、勝つことの喜び、勝つことの執着心、勝つことで成長する組織にまた変わらないといけない。それを念頭に置いて監督の選考をした」(高橋悠太GM)。クラブはそうした狙いを踏まえ、鳥栖とC大阪で実績を持つ尹監督の招聘に踏み切った。

 尹監督は新体制発表会見の場で「今までたくさんのファンから応援していただいたが、夢が叶うことがなかった。今年は違う姿を間違いなくお見せできると思う。いろいろな方が期待をしてくださるJ1昇格を必ず成し遂げたい」と高らかに宣言。そのためには猛練習も辞さない姿勢を示した。

 まず着手するのは「生活リズムを変える」ことだ。「選手の話を聞けば、夜遅くまでスマートフォンのゲームをするという話を聞いた。ただそれは今の世代ではどうしようもない。節制することを教えないと節制はできない。まずはわれわれの目標が何なのかを毎日話している。選手たちの意識も必ず明確に変わる」。選手の現状と向き合いながら、コミュニケーションを図っている。

 そうした取り組みのきっかけとなったのは鳥栖で過ごした現役時代の経験だった。「選手の態度であったり、生活態度を見てびっくりした。夜遅くまでマンガを読むとか、そういった生活リズムを見たときにプロらしさを見ることができなかった。自己管理がしっかりできていない。コーチの時も同じだった。C大阪の時もそうだが、弱いときにはそういうものを感じる」と振り返る。

 千葉で早朝スタートの“3部練習”を導入するかどうかは明言されなかったが、新体制発表の場では選手たちが「明日も3部練習ですから」と冗談めかす場面も見られるなど、すでに指揮官のスタイルは浸透しつつある様子だった。

「プロのサッカー選手であれば自分のリズムを持たないといけない。1週間、2週間やったからと言って変わらないが、やることによって意識が変わってくる。そういった目的を持って3部練習をすることになったし、サッカーのことだけを考えるという目的をもってやった。選手のプロ意識が生まれることによって、生活リズムを作ることができる。鳥栖の時もC大阪の時も選手が変わっていく姿を見ていた」(尹監督)。11年目のJ2シーズンに向け、千葉は意識改革から取り組む。

(取材・文 竹内達也)
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