beacon

びわこ成蹊スポーツ大の5選手が内定発表会見。後輩DF“横山記者”からの質問の答えは…

このエントリーをはてなブックマークに追加

びわこ成蹊スポーツ大のJ内定5選手は後輩たちから祝福された

 びわこ成蹊スポーツ大は7日、滋賀県大津市の同大でJリーグへと進む5選手の合同加入内定発表会見を行った。会見にはGK田中勘太(カターレ富山)、GK糸原紘史郎(ガイナーレ鳥取)、MF忽那喬司(愛媛FC)、FW青山景昌(福島ユナイテッドFC)、FW井上直輝(ブラウブリッツ秋田)と各クラブの関係者が出席した。

 開学から16年で18名のJリーガーを輩出するが、一年に5選手がプロ入りを果たすのは今回が初めて。会見の冒頭でマイクを握った望月聡監督は「5人は主体性、リーダーシップ、向上心が優れているのが共通点。サッカーだけをやっていても先に進めない。色んな方々に人間的な成長をサポートしてもらえたから今がある。それぞれのストロングポイントを磨き続けて欲しい」とエールを送った。

 愛媛へと進む忽那は同クラブのアカデミー出身選手で、2015年には2種登録選手として天皇杯にも出場している。前年のMF清川流石に続き、2年連続でびわこ大の選手を獲得する児玉雄一強化部長は「ずっとクラブとして期待していたので、大学に進んでからも4年間プレーを追いかけていた。早くピッチに立って、成長した姿を見せて貰えれば」とコメント。忽那は「自分が生まれ育った愛媛県のクラブでプロとしてのキャリアをスタートできるのは嬉しい」と喜んだ。

 秋田の代表取締役と強化部長を兼任する岩瀬浩介氏は井上について、「練習参加した際に、献身的でひたむきにハードワークする姿が、僕らが掲げる秋田スタイルに合致すると思った。プレーヤーとして成長出来る人間力と向上心、負けん気を感じたので獲得した。1年目から試合に出てくれるのを期待しています」と獲得の決め手について説明。井上は「色々なチームに練習参加しながらもプロ入りが決まらなかった僕を最後の最後で取ってもらい、感謝している。恩を返すのはプレーでしかないと思っているので、1年目からやっていきたい。ここからがスタートで、満足したら終わり。ブラウブリッツ秋田をJ2に昇格させ、得点を重ねていきたい」と意気込んだ。

 青山を獲得した福島の竹鼻快GMは、「うちはJ2への昇格要件を持っていないので、福島を使って、J2、J1へのステップを果たすのをクラブと選手の目標にしている」とクラブとしての方針を説明。今年獲得した選手の中では一番、最初にオファーを出した事実から期待値の高さが伺え、「ゴール前でのチャンスメークとゴール、攻撃に変化を加えるプレーに期待したい」と話した。続いて、マイクを受け取った青山は、「プロ入りが決まって嬉しいが、ここからが勝負。プロの世界に入っていく覚悟と情熱を持って頑張りたい。得点に絡んでゴールをたくさん取るのが目標だけど、チームの勝利を優先したい。そこを目指さないとステップアップできないので、勝利を重視したい」と決意を明かした。

 富山の黒部光昭強化部長は、昨夏の総理大臣杯で田中のプレーを初めてチェックした。その際は大量失点を許したものの、練習参加に呼んだ際に「キックが上手いし、セービング能力も高い。足元はまだまだだけど良いモノを持っている」と高評価。二度目の練習参加で、「感覚でしかないですけど、彼はJ1以上でやれるオーラを持っている。ゴールマウスに立った姿を見て、彼はやれると確信した」ため、獲得を決意した。黒部氏の評価に驚きを見せた田中は、「カターレ富山をJ1に昇格させるのが僕の目標。そのためにカターレ富山に命を捧げるつもりで、頑張ります」と力強く宣言。そして「カターレ富山をACLに出られるチームにしたい。僕がその原動力になりたい」と続けた。

 会見を締めくくったのは糸原を獲得する鳥取だ。糸原は、田中のサブを務める時期が多かったが、びわこ大の北村裕貴コーチの勧めもあり、昨夏に練習参加。育成リーグでは広島との試合にも後半から出場し、無失点で試合を終えた。吉野智行強化育成部長は「ゴールマスに立った際のたたずまいが非常に良いなと思った。地元が鳥取県なのも魅力で、鳥取でプレーがしたいとの意気込みを感じたので獲得を即決した」と振り返る。「前身のSC鳥取の試合を観て、サッカー選手になりたい、サッカーが上手くなりたいと思った」糸原にとっては願ってもないオファー。「鳥取県は全国で一番、人口が少ない県。ガイナーレも強小というテーマ(小さくても強いという意味)を掲げて、クラブを大きくしようとしている。僕も一員としてガイナーレを大きくして、J1で戦いたい」と活躍を誓った。

 会見の最後には記者陣に交じり、3年生DF横山聡大(名古屋U-18)も「是非応援に行きたいので、それぞれこれは食べろというご当地グルメを教えてください」と質問する場面もあった。「みかんと鯛めし」(愛媛・忽那)、「比内地鶏となまはげ」(秋田・井上)、「果物と日本酒」(福島・青山)、「海鮮系をしっかり抑えて欲しい。ラーメンが好きなので、巡ってインスタに上げるのでチェックして欲しい」(富山・田中)、「海の幸と二十世紀梨」(鳥取・糸原)と挙げて、笑いを誘うなど和やかな雰囲気で会見が終わった。

(取材・文 森田将義)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●2020年Jリーグ移籍情報
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP