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五輪イヤー初ゴールも…MF食野亮太郎「勝たないと意味がない」

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U-23日本代表MF食野亮太郎(ハーツ)

[1.9 AFC U-23選手権GL第1節 U-23日本代表 1-2 U-23サウジアラビア代表]

 一時は同点となるゴールを奪った。自身にとって同代表初ゴール。しかし、チームの勝利には結び付かず。U-23日本代表MF食野亮太郎(ハーツ)は「勝たないと意味がない」と悔しさを滲ませた。

 今回の招集メンバー唯一の海外組だ。帯同期間延長の可能性はあるが、現時点ではグループリーグの3試合のみに参加予定。背番号10を託された男は、限られた時間の中で、すべてを出し切ってチームを勝利に導こうと燃えていた。

 シャドーの位置に入ると、的確なポジショニングでボールを呼び込み、鋭いターンから突破を図るなど、縦への推進力を生んだ。そして、0-1で迎えた後半11分には大仕事をやってのける。

 左サイドの杉岡からボールを受けると、「PA左斜め前のところは得意な角度なのでカットインしてシュートというのは、ずっと心掛けている」と中央に持ち出して右足を振り抜く。相手選手に当たってコースが変わったボールは、そのままゴールラインを割って一時は同点となるゴールが生まれた。

「角度はなかったけど、打ってみようと思ったら入った。シュートは打ってみるものだと改めて感じたし、あれが自分の特長なので、これからも続けたい」

 五輪イヤーチーム初得点。そして自身にとって、同代表初得点となった。だが、勝利には結び付かなかった。「チームが勝っていない。勝たないと意味がない。もっと決められる場面があったので、次はそこを決めていきたい」。現時点で、出場できるのは残り2試合。次こそは、チームに勝利をもたらすゴールを奪いたい。

(取材・文 折戸岳彦)
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