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王者の鉄壁の守りが帝京長岡の猛攻阻む!青森山田が国見以来の連覇へあと1勝!

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前半16分、青森山田高FW田中翔太(3年)が先制ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.11 選手権準決勝 青森山田高 2-1 帝京長岡高 埼玉]

 王者・青森山田が決勝進出! 第98回全国高校サッカー選手権は11日、埼玉スタジアム2○○2で準決勝を行い、第1試合では前回王者の青森山田高(青森)と初の決勝進出を狙う帝京長岡高(新潟)が対戦。青森山田が2-1で勝ち、13日の決勝戦(埼玉)へ進出した。

 青森山田は、今大会準々決勝までの最近5年間の選手権戦績が18勝2敗。近年の選手権でどこよりも結果を残してきている王者は、米子北高(鳥取)、富山一高(富山)、昌平高(埼玉)と続いた激戦ブロックを勝ち抜き、00、01年度の国見高(長崎)以来となる選手権連覇へ前進してきた。

 一方の帝京長岡は、3度目の挑戦で初めて準々決勝を突破して新潟県勢初のベスト4進出を果たした。MF谷内田哲平主将(3年/京都内定)、U-18日本代表FW晴山岬(3年/町田内定)、DF吉田晴稀(3年/愛媛内定)というJ内定3選手、またU-17日本代表MF田中克幸(3年)、U-17日本代表候補FW矢尾板岳斗(3年)擁する“最強世代”。その挑戦者が序盤から王者に牙を剥く。

 5分にMF本田翔英(3年)の左クロスをファーサイドの田中頭で合わせると、6分には右サイドを突破した矢尾板のクロスを本田が左足で狙う。そして、10分にも前線からプレスに行った矢尾板が相手GKのキックをチャージ。王者相手に堂々の立ち上がりを見せた。

 青森山田は相手のシュートがわずかにゴールを外れていたことに助けられていたが、相手に最後まで身体を寄せて簡単に枠へシュートを打たせなかったことも確か。その青森山田が16分に先制点を奪う。

 右サイドでMF後藤健太(3年)がDF3人に囲まれながらもキープ。そこからボールを繋ぐと、MF古宿理久(3年/横浜FC内定)がDFの間へ絶妙な強さ、精度のスルーパスを通す。これに走り込んだ右SB内田陽介(2年)がクロスを上げ切ると、ファーサイドのFW田中翔太(3年)が難しい体勢からのヘディングシュート。これがクロスバーの下方を叩いてゴールラインを越えた。

 先制された帝京長岡だが、ボールを保持。本田や晴山の縦への鋭い動きをアクセントに攻めてクロスの本数も増やす。だが、青森山田はクロスへの対応が的確。落ち着いたセービングを見せるGK佐藤史騎(3年)を含めて、崩されかけてもゴール前で隙を見せない。

 帝京長岡は37分、相手の逆を取る動き、好パスで存在感放っていた谷内田がDF2人を置き去りにして決定的なクロスを入れ、混戦から右WB酒匂駿太(2年)が頭で押し込もうとする。だが、青森山田はゴールライン上でカバーしたMF松木玖生(1年)がスーパークリア。あわやのシーンを作り続けた帝京長岡だが、青森山田の堅守をこじ開けることができない。

 すると、青森山田がしたたかに2点目のゴールを奪う。後半2分、ロングボールを右サイドで収めると、古宿がU-18日本代表MF武田英寿(3年/浦和内定)とのワンツーで抜け出してグラウンダークロス。帝京長岡DFが触ってファーへ流れたボールを松木が頭で押し込んだ。

 青森山田の守りは鉄壁だった。U-17日本代表CB藤原優大(2年)とプレミアリーグファイナルMVPのCB箱崎拓(3年)を中心に声を掛け合い、ゴール前に入ってくるボールは両者をはじめとしたDF陣が必ず相手よりも先にボールに触れるなど、決定打を打たせない。また後半は出足が良くなり、相手の2トップに前を向かせるシーンも減少。PAへの侵入も許さなかった。

 帝京長岡は後半15分に谷内田の右足ミドルが枠を捉え、20分にも晴山がDF間でのボールコントロールから決定的な左足シュート。だが、青森山田はいずれもGK佐藤のファインセーブで追撃を許さない。

 そして、右SB内田陽介(2年)のロングスローや武田のボールキープなどから追加点を狙う。だが、大会屈指の攻撃力を誇る帝京長岡はこのままでは終わらない。後半32分、中盤中央から切り返しを交えながらドリブルした田中がPAで2人をかわして左足シュート。これが右隅に決まり、1点差となった。

 帝京長岡は反撃を加速させようとするが、青森山田は執念の守り。アディショナルタイムに晴山が放った左足シュートも枠右へ外れてしまう。そのまま2-1で試合終了。平成最後の優勝校・青森山田が、令和最初の選手権日本一に王手を懸けた。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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