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決勝進出も悔しさ滲ませた青森山田MF後藤、2日後は「後悔のないようなプレーを」

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青森山田高の俊足サイドアタッカー・MF後藤健太は決勝で思い切りの良いプレー、後悔のないようなプレーを誓った。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.11 選手権準決勝 青森山田高 2-1 帝京長岡高 埼玉]

 2年連続の決勝進出を決めた青森山田高の中で、右の俊足サイドアタッカー・MF後藤健太(3年)はどちらかというと悔しさを滲ませていた。

 自身のパフォーマンスについては、「この大会を通して一番良くなかった。最初に交代をしてしまいましたし、攻撃的なポジションなのでどうしてもゴールに繋がるようなプレーをしたかった」と厳しい評価。先制点のシーンは彼が3人に囲まれながらもキープしたことが起点となって生まれたものだったが、本人は「まだ足りないです」と首を振っていた。

 今大会初戦(対米子北高)は先制アシストを含む1得点2アシストの活躍。昌平高との準々決勝では相手のクリアミスを逃さずに貴重な追加点をマークしている。スピードに乗ったドリブルで右の突破口となっている後藤だが、この日はボールに触る機会も少なく、持ち味を十分に出し切れなかった。

 だからこそ、決勝では「後悔のないようなプレーを90分間やりたい。決勝は今日以上に観客もいっぱい来ると思いますし、楽しまなかったらもったいないと思います」。自分たちのサッカーをすれば必ず優勝できると信じている。2日後の決勝では、大観衆の中で青森山田らしいプレー、自分らしいプレーをして必ず日本一を勝ち取る意気込みだ。

「スピードに乗ったような場面があれば、自分の武器とするドリブルを発揮できると思う。スピードに乗った仕掛け、クロスやシュートで終われるようなプレー、思い切ったプレーができれば良いと思います」と後藤。この背番号11は年末のプレミアリーグファイナルでは豪快な右足シュートをゴールに叩き込んでいる。すでにできているという得点のイメージ。満員の埼スタを楽しみ、そのゴールネットを再び揺らして高校ラストゲームを終える。

(取材・文 吉田太郎)
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