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青森山田が国見以来の連覇に挑戦…浦和内定MF武田英寿「絶対に優勝して終わりたい」

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最終調整を行った青森山田高の選手たち

 第98回全国高校サッカー選手権はあす13日、埼玉スタジアムで決勝戦が開催される。前年度王者の青森山田高(青森)は12日、東京都内で約1時間の最終調整。00年度と01年度大会を制した国見高(長崎)以来、史上10度目となる大会連覇に挑む。

 “絶対王者”が貫禄を示し、2年連続4度目のファイナル進出だ。今大会は激戦区のAブロックに入ったが、プリンスリーグ中国首位・米子北(鳥取)、総体準優勝校・富山一(富山)、昌平(埼玉)という難敵を次々と倒し、“死のブロック”を順当に勝ち上がった。前日の準決勝では帝京長岡(新潟)を2-1で振り切り、中1日で迎える決勝に向けて、セットプレーの確認など軽めの調整を行った。

 平成最後の選手権で頂点に立った青森山田が、令和元年度の大会制覇に王手をかけた。連覇達成となれば、00年度と01年度大会を制した国見(長崎)以来、史上10度目となる偉業。黒田剛監督は「昨年とメンバーも変わっている。連覇と気負わず、今の自分たちの最高のパフォーマンスを出すことだけを考えて試合に臨ませたい」と表情を引き締めた。

 2年連続3度目の優勝を懸けたファイナルで激突するのは静岡学園高(静岡)。昌平、帝京長岡に続く技巧派集団との対戦となり、黒田監督は「準々決勝、準決勝とテクニカルなチームとやってきた。まずは相手のパスワークに必死に食らいついて、青森山田の勝ち方にしっかりとハメられれば最高」とイメージを膨らませた。静学は今大会5試合を無失点で勝ち上がっているが、主将で10番のMF武田英寿(3年)は「どんな形からでも得点を取れるのが強み」と堅守をぶち破る意気込みだ。

 今年度はプレミアリーグEAST、プレミアリーグファイナルをいずれも3年ぶりに制覇し、「高校年代真の日本一」に輝いた“絶対王者”のプライドがある。7番を背負った昨年度、優勝メンバーだった武田は「今年はチーム力が強い。コミュニケーションを取り合って、真面目に取り組んできたことをどんな舞台でも出せる」と自信をにじませる。内定先・浦和レッズの本拠地で迎える高校年代ラストマッチ。「絶対に優勝して終わりたい」と力強く宣言した。

MF武田英寿(3年)は2年連続埼スタ決勝のピッチへ


(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2019

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