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屈辱2連敗敗退に悔恨のイレブン「恥ずかしい」「情けない」「熱量が相手のほうが上だった」

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膝に手をつくDF岡崎慎の手前で歓喜に浸るシリアの選手

[1.12 AFC U-23選手権GL第2節 U-23日本代表 1-2 U-23シリア代表]

 2連敗で屈辱のグループリーグ敗退が決まったU-23日本代表の選手たちは試合後のフラッシュインタビューで一様に厳しい言葉を口にした。MF齊藤未月(湘南)が「悔しいというより恥ずかしい気持ちでいっぱい。日本を代表していながら情けない」と言葉を絞り出せば、MF松本泰志(広島)も「チームとしても個人としても情けない」と声をそろえる。2試合連続でキャプテンマークを巻いて先発したDF渡辺剛(FC東京)は「2試合、ゲームキャプテンをやらせてもらって、負けたのは情けない」と自らを責めた。

 ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入もあり、前半9分にPKで先制を許すと、同30分にMF相馬勇紀(鹿島→名古屋)のゴールで同点に追い付いたが、後半43分に決勝点を献上。終盤の失点で敗れた初戦のサウジアラビア戦(●1-2)に続く2連敗でグループリーグ敗退が決定し、同大会で初めて決勝トーナメント進出を逃した。

 渡辺は「サウジアラビア戦で学んだことを生かせた試合だったけど、最終的に負けたら何の意味もない」と指摘。「世界もそうだけど、アジアの戦いも厳しい。戦う姿勢を出さないと勝てない」。タイムアップのホイッスルが鳴ると、崩れ落ちて歓喜の涙を流すシリアの選手もいた。松本は「(シリアは)死に物狂いで来ていた。熱量が相手のほうが上だった」と認め、「個人としてもチームとしても、勝ちに対する気持ちと実力が伴わなかった」とうなだれた。

 東京五輪アジア最終予選を兼ねた大会。開催国の日本はすでに出場権を獲得しており、大会に対するモチベーションが異なるのは事実だが、それも言い訳にはならない。齊藤は「幸いにというか、オリンピック出場は決まっている。(本大会まで)そんなに長い時間はない。見ている人も『大丈夫なのか』と思っていると思うけど、やるしかない。観ている人の心を震わせるプレーをしないといけないし、切り替えてやるしかない」と力を込めた。

 15日のグループリーグ最終戦・カタール戦は意地とプライドを懸けた一戦となる。この日、中盤の守備で存在感を見せた齊藤は「いくらボールを取ってもゴールを取らなきゃ勝てないスポーツ」と悔しさをにじませ、カタール戦に向けて「何としても勝たないといけないし、勝つだけ」と悲壮な決意を口にした。

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