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2連敗で史上初のGL敗退…森保監督、自分自身に「もっと力をつけなければいけない」

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U-23日本代表を率いる森保一監督

[1.12 AFC U-23選手権GL第2節 U-23日本代表 1-2 U-23シリア代表]

 あまりにも早い敗退決定となった。開幕から、わずか2試合。ともに1-2の敗戦を喫したU-23日本代表は、グループリーグ1試合を残しながら、決勝トーナメント進出の可能性を断たれることとなった。

 シリア戦後、森保一監督も「望んでいない残念な結果になった」と悔しさを滲ませる。当然だろう。目標は優勝。東京五輪出場権獲得となる上位3チームに入るのは最低条件とも言えた。しかし、あまりにもあっけなく終戦を迎えた。

 そして、「1試合目の反省を生かして2試合目」との意識はしていたが、2試合ともに試合終了間際に決勝点を献上する、同じような展開で敗戦。「相手を仕留めるチャンスを作りながら、形が違うが試合終了間際に失点してしまうという部分は勝負の肝と、若い選手が、この2試合を通して学んでほしい」。わずかな期間で立て直すことはできなかった。

 何よりも真剣勝負、そしてチームを成長させる場を失ったことは痛手だろう。東京五輪が約半年後に迫る中、活動期間は限られている。貴重な場を失い、指揮官も「今大会で6試合し、メンバー選考に入るであろう選手たちがアジアの厳しい経験を持つことでできれば一番良かった。その中で3試合しかできないのは残念」と苦渋の表情を見せながらも、この厳しい経験も「痛すぎる思いを持ち、選手たちの成長につなげてもらえれば」と続けている。

「この結果を受け、私が選手選考から大会への準備をしてきた中で、選手、スタッフの努力を結果に結び付けられなかったのは、もっと力をつけなければいけないという私の責任」

 すでに敗退は決まった。残るカタール戦。チームは少しでも成長した姿を見せることはできるのだろうか。

(取材・文 折戸岳彦)
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