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プレミア&選手権2冠王手青森山田、16年度2冠主将・住永翔がエール「別格だと思われるように」

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 13日に行われる第98回全国高校サッカー選手権大会の決勝で静岡学園高と対戦する青森山田高は、01年度の国見高以来18年ぶりの連覇、そして高校年代最高峰リーグであるプレミアリーグとの2冠を目指すことになる。

 偉業に挑む後輩たちに16年度に選手権初優勝時の主将MF住永翔(明治大)がエールを送った。

 16年度の青森山田は、MF高橋壱晟(千葉)やGK廣末陸(町田)といった卒業後にプロ入りするタレントを擁して悲願の選手権初優勝。同時にプレミアリーグでも初優勝を飾っており、勢いを持って選手権に入ったという意味では、今年度と重なることも多い。

「高校サッカーと言えば青森山田という風にだんだんなってきている」とうなずいた住永は、「今年のチームも組織力がある」と分析。「特に守備の部分。先制点を取ったあとの試合の進め方、ゴール前での体の張り方など、日々の鍛錬で突き詰めているものは僕たちの時と変わらない。黒田監督の教えが後輩たちにしっかりと染み込んでいるなと感じました」と納得の表情をみせた。

「2冠した代のキャプテンとして、後輩にも同じ経験をしてほしい。優勝しないと見える景色が全然違う。今後の選手生活にも影響してくる。まずは選手権を思う存分楽しんでほしいと思うけど、その中でも結果。どれだけいいサッカーをしてもそこで勝たないと意味がないと思うので、結果で証明して、青森山田は別格だなと思われるようになってほしいです」

 選手権、特に埼玉スタジアムでの試合は高校生にとって特別。住永も「幸せを感じながらプレーしてほしい」と話す。「テレビも全国中継になることで見られている意識がすごく働くけど、格好をつけたりとかじゃなくて、今までやってきた高校3年間、山田中から来た人は6年間やってきたことを前面に出してほしい。これまで支えてくれた人たちに感謝の気持ちを忘れずに、優勝という形で恩返ししてほしいと思います」と期待を寄せた。

 決勝のキックオフは14時5分。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

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