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選手権準決勝の2日後にJ2町田新体制出席、翌日授業…慌ただしい日々も晴山岬「しっかりと調整したい」

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町田の新体制会見に出席した晴山岬

「え!?逆転したんですか?」。13日に行われたFC町田ゼルビアの新体制発表会に出席したFW晴山岬(←帝京長岡高)は、同時刻に行われていた高校選手権の決勝の結果を伝え聞くと、思わず驚いた。

 最高の思い出とともに悔しさも残った。高校生プレーヤーにとって夢の舞台である高校選手権で、2大会連続となるハットトリックを達成。今年は新潟県勢として初のベスト4に進出し、埼玉スタジアムのピッチを踏んだ。

 しかし準決勝では青森山田を相手に善戦したものの、晴山が好機を仕留めきれなかったことも響き、1-2で惜敗。「山田を相手にやれた」という充実を感じることも出来たが、「自分たちの最大の目標は日本一だった。決勝の結果をみても自分たちも日本一になれた可能性があったので、なおさら悔しい」という思いを残すことになった。

 大会を終えてからも慌ただしい日々を送っている。準決勝の後はひとりチームを離れ、13日の始動に合わせて町田に合流。町田の練習着に袖を通して、新たなチームメイトとともに汗を流した。「やっとプロになったなという実感が湧いてきました」。練習場にも多くのサポーターが詰めかけていた。練習から観られているという新鮮な感覚を得ることで、より身が引き締まっているようだ。

 この後はいったん新潟に戻り、最後の高校生活を送る。14日からは通常授業。最後のテストも予定されているというが、町田のキャンプと日程が重なるため、テストは回避することが濃厚だという。「テストを受けられないから、授業に出なくていいんじゃないかなと思うんですけどね」とイタズラっぽく笑う。出遅れるつもりももちろんない。地元で英気を養いつつも、「しっかりと調整したい」と20日から行う沖縄での1次キャンプに心と体を合わせていく。

 入団のきっかけとなった昨年夏、練習参加した際に湘南との練習試合で2ゴールを挙げた得点力はクラブ関係者も認めている。1年目からの活躍も決して夢物語ではない。

「こういう小さいクラブをJ1に導いて大きいクラブにしい。クラブ愛というか、自分も街クラブで育ったので、クラブ愛という言葉に共感できる。少しでも名を残せればいいなと思っています」

 J2を戦う今季はアルビレックス新潟との対戦で、新潟凱旋のチャンスもある。「新潟での試合はやはり特別なものになる。自分はこれだけ成長したんだよというのをいろんな人たちに見せられればいいなと思います」。夢と希望に満ち溢れたプロサッカー選手としてのキャリアがいよいよ始まる。

(取材・文 児玉幸洋)
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