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アジア相手に1勝もできず、U-23森保監督「私も含めてみんなで反省して…」

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U-23日本代表の森保一監督

[1.15 AFC U-23選手権GL第3節 U-23日本代表 1-1 U-23カタール代表]

 東京五輪を半年後に控えた最後の国際大会、U-23日本代表は1勝もできずに終わった。試合後、フラッシュインタビューに応えた森保一監督は「しっかりと反省しないといけないところ。私も含めてみんなでこの大会を反省して、もう過去は変えられないので、ここからチームが成長するため、選手が成長するためにこの大会の経験を活かしたい」と力を込めた。

 タイで開催中のAFC U-23選手権。すでに東京五輪出場権を持つU-23日本代表はこれまで、五輪出場に向けて本気モードで戦うサウジアラビアとシリアにいずれも1-2で敗れ、1試合を残してグループリーグ敗退が決まっていた。最終節は意地の一戦。U-23カタール代表と戦った。

 2022年のカタールW杯を見据えて若いメンバーを中心に臨む相手に対し、序盤は日本が優勢を保った。「前半は多くのチャンスを作ったところは選手たちが積極的に攻めようという姿勢、そして戦いをしっかりとやっていこうというところをで勝つための気持ちを出してくれた」。指揮官も前向きな手応えを感じていたという。

 ところが前半終了間際にMF田中碧(川崎F)が微妙なジャッジによる一発退場処分を下され、後半を10人で戦うことを強いられた。後半28分、FW小川航基(磐田)のゴールで先制したが、同31分にはまたしても疑問の残るジャッジでPKを与えて失点。1-1のままタイムアップを迎え、今大会を1分2敗のグループ最下位で終えた。

 森保監督は後半の戦いぶりについては「一人少なくなった後半の戦いでは選手たちが意地を見せて、一人少ないけど最後まで戦って勝とうと、先制点を奪って最後まで戦い抜いてくれたことが選手たちの今後の成長につながると思う」と前向きに振り返った。

 その上で「応援してくださった方々には残念ながら勝利は届けられなかったが、この苦しい戦いの中、選手たちが必死に勝利をお届けしたい、最後まで粘り強く戦い抜くところを見せしたいという姿勢を選手たちが表現してくれた」と選手たちの奮闘への理解を求めた。

 五輪直前に逆風が吹きつける森保ジャパンだが、指揮官は「時間は限られているというのは最初からわかっている。その都度のベストを尽くして活動を続ければ必ず最後は大きな成果につながると思って活動している」と強調。「今回は残念な結果に終わったが、最後は結果を出せるようにしっかり積み上げていきたい」と前を見据えた。

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