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結果だけではない…タイ国内で挙がる西野朗監督を絶賛する声「ファンが観たいサッカーが始まった」

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タイを率いる西野朗監督

 U-23タイ代表を率いる西野朗監督に、現地から称賛の声が届いている。『Goal』タイ版編集部に聞いた。

 2018年のロシア・ワールドカップで日本代表を率い、ベスト16という成績を収めた西野監督。決勝トーナメント1回戦では2-3で敗れたものの、優勝候補の一角と目されていたベルギー代表を相手に一時は2点をリードし、日本中を沸かせた。

 大会終了後、西野監督はタイのフル代表&U-23兼任監督に就任。そして今月、AFC U-23選手権タイ2020において、U-23タイ代表としては初となる決勝トーナメント進出を果たした。同国はあと2回勝てば52年ぶり3回目の五輪本大会出場と、日本人指揮官が歴史に深く名を刻もうとしている。

『Goal』タイ版は「彼はメディアとファン両方の心を奪った。ここ数年間で最もタイに適した監督であり、期待されるすべてのバランスを取りながらチームを前進させ、高みに導く」と絶賛。結果だけでなく、これまでの指揮官と比較して魅力的なフットボールを展開していることも評価を集めているポイントなようだ。

「(2017年から2019年までフル代表を率いた)ミロバン・ライェバツの下では守備が仕事の最優先だった。ある点ではとても効果的だが、選手がプレーするにも観戦するにも苦痛なものだ。西野の下では、ファンが観たいと思うフットボールが始まった。それもよりシステマティックなアプローチでだ。それは関係者全員にとって歓迎すべき変化だよ」

 一方、タイ代表の躍進の裏ではU-23日本代表が史上初のグループリーグ敗退。タイ国内の論調として「このレベルの大会ではいつものように日本が最強になると誰もが思っていた」ため、その悲劇的なニュースは「衝撃的な出来事」として伝えられていたようだ。

▼AFC U-23選手権タイ2020(東京五輪最終予選)特集ページ
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