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リゾート島で3部相手に大苦戦も…バルセロナ、グリエーズマン劇的逆転2発で国王杯16強へ!

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2得点を決めたバルセロナFWアントワーヌ・グリーズマン

[1.22 コパ・デル・レイ3回戦 イビサ1-2バルセロナ]

 コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)は22日、3回戦を各地で行い、バルセロナイビサ(3部相当)を2-1で下した。スペイン有数のリゾート地・イビサ島をホームタウンとする格下クラブを相手に先制点を献上したが、終盤に決まったFWアントワーヌ・グリーズマンの2ゴールで逆転。辛くも4回戦への切符を手にした。

 原則、格下チームのホームスタジアムで試合が行われるコパ・デル・レイ。前回準優勝のバルセロナはイベリア半島東方に浮かぶイビサ島への遠征となった。現地は美しいビーチを誇り、世界屈指のクラブ文化を発展させてきたリゾート地。それでもこの日はバルセロナの到来に沸き、収容4500人のカン・ミセス・スタジアムには2000人分の仮設席も用意された。

 就任2試合目のキケ・セティエン監督はこの一戦に向け、初陣と同じ3-1-4-2のフォーメーションを採用。GKネトがゴールを守り、3バックは左からDFクレマン・ラングレ、DFジュニオール・フィルポ、DFセルジ・ロベルトが起用された。アンカーにはMFイバン・ラキティッチが入り、2列目は左からFWアンス・ファティ、MFフレンキー・デ・ヨング、MFリキ・プッチ、DFネウソン・セメド。2トップはFWカルレス・ペレス、グリエーズマンが務めた。

 リーグ戦で出場機会を得ているメンバーも多く名を連ね、バルセロナが優勢かと思われた一戦。しかし前半9分、先にスコアを動かしたのはイビサだった。中盤でのセットプレーから左サイドをFWライ・ナシメントが駆け上がると、マイナス方向に折り返しのボールを配給。これを3列目から攻め上がったFWハビエル・ペレスが右足でふわりと合わせ、FWペップ・カバージェに当たったボールがゴール右隅に吸い込まれた。

 さらにイビサは前半17分、右サイドから抜け出したFWアンヘル・ロナードがラングレと競り合いながらペナルティエリア内を突破し、角度のないところから流し込んだが、ラングレへのファウルがあったとしてゴールは認められず。39分にはナシメントのシュートがポストに阻まれ、跳ね返りを拾ったロナードの右足もネトのビッグセーブに遭った。一方、バルセロナは一方的にボールを保持していたものの、決定機会をつくり出すことはできないまま前半を終えた。

 それでもバルセロナは後半14分にC・ペレスを下げてDFジョルディ・アルバ、26分にリキ・プッチを下げてMFアルトゥールを入れて戦況打破を狙い、ようやく同点ゴールを導いた。27分、左サイドでアルトゥールとJ・アルバが絡み、中盤でパスを受けたデ・ヨングが華麗なターンから持ち上がってスルーパスを送ると、抜け出したのはグリエーズマン。ワンタッチでの左足シュートを流し込み、敗退の危機から蘇った。

 さらに後半アディショナルタイム4分、今度はアルトゥールのパスから左サイドのJ・アルバがスルーパスを送り、再びグリエーズマンが最終ライン裏に突破。疲れの見える相手DFを振り切って左足を振り抜くと、人工芝で勢いを失わなかったボールがゴール右隅に決まった。劇的な幕切れ。大健闘を見せたバルセロナが辛くもベスト16に進出した。

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