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第一次選考会から這い上がってきた選手も高校選抜候補合宿で奮闘。CB青木はチームテーマの一つで特に強みを発揮

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CB青木駿人(日大藤沢高3年)ら第一次選考会から勝ち上がってきた選手も日本高校選抜欧州遠征メンバー入りを目指す

[1.25 練習試合 日本高校選抜候補 6-4 専修大 時之栖裾野G]

 日本高校選抜候補合宿に参加している26人中10人が、今月12日の第一次選考会から勝ち上がってきた選手だ。第一次選考会は選手権3回戦までに敗れたチームや選手権予選敗退校から選抜された選手によって争われたもの。そのうちの一人であるCB青木駿人(日大藤沢高3年)は、今回の候補合宿2日目を終えて自分たちの力は選手権上位のチームの選手たちに負けていないことを強調していた。

「今回から(選手権準優勝の青森)山田や静学(優勝校の静岡学園)が入ってきて、サッカーのレベルは上っていると思うんですけれども、負けているつもりもないし、自分たちもやれる力があると思うので、もっとそことコミュニケーション取りながら、チームとしてもっと上げてその中で自分の良さを出していきたい」と意気込んだ。

 第一次選考会から勝ち上がってきた選手ではこの日、本職のボランチ以外に右SBを務めたMF佐藤陽太(京都橘高3年)が蒲原晶昭監督(佐賀東高)から「(初めての右SBにもかかわらず)奪い方が上手かった」と評価されていたほか、FW田海寧生(丸岡高3年)とMF濱屋悠哉({{c|神村学園高)}3年)がゴール。青木は第一次選考会でもコンビを組んだCB奈良坂巧(桐光学園高2年)と「お互いうるさい感じ」という声でチームを盛り上げ、またコーチングで味方を動かすなどアピールしていた。

「相手ももちろん大学生で強度が高いんですけれども、こっちもレベルが高いので一声掛ければ(周りの選手が)全部やってくれるので、自分が全部やるというよりは上手く動かしながら、味方の力を活かしながら上手くやれたと思います」。チームから求められている「ハードワーク、切り替え、コミュニケーション、テクニック」の4つのテーマのうち、特にコミュニケーションを強みとする青木は仲間の特長を理解しながら、それを上手く活用して守る形で勝負していく構えだ。

「もっと(味方の選手に考えたり、プレーする)時間を与えるとか、自分が魅せるのではなくて、仲間を活かすプレーの中で他とは違う目立ち方で生き残っていきたい」。青木は、選手権神奈川県予選決勝でインターハイ日本一の桐光学園高を破った立て役者の一人。左足のロングフィードや高さも武器とする注目DFだが、「コミュニケーションのところが一番自信がある」という強みで目立ち、選手権上位校の選手を上回って最終18名の欧州遠征メンバー入りを果たす。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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