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[MOM3150]青森山田MF宇野禅斗(1年)_“古宿の後継者”へ。1年生アンカーが攻守に渡って活躍

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青森山田高の1年生アンカー、MF宇野禅斗が攻守に渡って活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.27 東北高校新人選手権決勝 青森山田高 4-0 学法石川高 いわきFCフィールド]

 横浜FC入りしたMF古宿理久(3年)の後継者候補だ。青森山田高はアンカーのポジションを務めたMF宇野禅斗(1年)が、守備能力の高さを発揮。先制ヘッドも決めて東北高校新人選手権優勝に貢献した。

 守備面は自分の強みだと考えている。決勝戦では広範囲な動きで中盤中央のスペースなどを埋めた。「自分は4-1-4-1(システム)で中央を開けない守備が求められていると思っていて、自分の武器も守備力なので、広範囲に何もさせない守備を目指していました」。完璧ではなかったものの、素早い寄せで相手の攻撃の芽を摘み、カウンターもケア。納得の完封勝利を果たした。

 青森山田のアンカーのポジションは昨年が古宿、一昨年もMF天笠泰輝(現関西大、19年日本高校選抜)と高校トップクラスの選手が務めてきたポジションだ。青森山田中出身の宇野も、青森山田高のアンカーでプレーすることの重要性を理解している。

「去年、一昨年からずっと見ていますけれども、山田のアンカーというポジションは責任のあるポジションだと思います。でも、先輩を意識するというよりも、自分のできるプレーをしていきたい。(古宿)理久さんの真似ではなく、自分の思うアンカー像を作って行けたら良いなと思っています」

 正木昌宣コーチは「仕事量が多くて中盤で助かっているところも多い」と評価した一方で、攻撃面での質の向上を求めている。それは本人も自覚。自信を持っている守備面をよりレベルアップさせ、前方につけるパスやフィード、またテンポ良くボールを動かす回数を増やしていく。

 青森山田の中盤のポジション争いは熾烈だ。初戦で同点ゴール、決勝で先制ゴールを決めた宇野だが、一つアピールしたに過ぎない。それでも、来年ではなく、今年ポジションを奪い取る意気込みだ。同じ1年生のMF松木玖生は全国高校選手権で1年生レギュラーとして大活躍して日本高校選抜候補入り。同級生の存在も刺激に課題を改善し、下級生から青森山田の“責任のあるポジション”奪取を狙う。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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