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[新人戦]夏冬全国でPK戦敗退の専修大北上に“PKストッパー”誕生!GK根子が会心セーブで白星もたらす:東北

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PK戦5人目、専修大北上高GK根子剛瑠が右に跳んでストップ

[1.27 東北高校新人選手権3位決定戦 専修大北上高 1-1(PK5-4)明桜高 いわきFCフィールド]

「専北はPK戦が弱い」のイメージを覆す――。専修大北上高はPK戦でGK根子剛瑠(2年)が明桜高5人目のシュートを右への跳躍からストップ。グラウンダーでコースを突いた一撃だったが、根子はギリギリのところで手が伸びるようなセービングでボールを外へはじき出した。

 この瞬間、専大北上の東北3位が決定。根子は自身のファインセーブについて「自分でもちょっとビックリしている」と微笑んでいた。昨夏の遠征で行われたPK戦で2本を止めたこともあるという根子は、「PKは前日練習で1本止めていたのでちょっと自信があった」。この日、公式戦で相手を揺さぶる動きから止めたり、良い反応を見せたりしたことでPKを自分の武器にできたようだ。

 専大北上は19年度のインターハイ、選手権でいずれも全国1勝。だが、いずれも2回戦でPK戦の末に惜敗している。それだけに、チームにとってもPK戦の嫌なイメージを払拭する1勝。小原昭弘監督も「よく止めました」と讃えていた。

 根子はチームの副キャプテンだが、これまではGK及川康生(1年)の控えという立場だった。東北大会1回戦がAチームでの初先発。そこで4-2の勝利に貢献すると、この日は前半にミスもありながら「仲間が『オマエできるよ』と言ってくれたのでそれが力になって」延長戦でビッグセーブも見せた。

「こういうところでアピールできたら大きいと思うので、スタメンを取れるように頑張って行きたいと思っています」。この日、延長戦を含めた90分間、そしてPK戦でもアピールに成功した根子は、日々の努力でチームからの信頼を掴み、“PKストッパー”、先発GKとして再び活躍する。

(取材・文 吉田太郎)

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