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シドニーで居場所見つけたドイツ人MF、横浜FMと同組のACLに言及「僕たちとは違って彼らはまだ…」

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MFアレクサンダー・バウムヨハンがACLに言及

 シドニーFCでプレーするドイツ人MFアレクサンダー・バウムヨハンが母国メディア『キッカー』のインタビューに応じ、そのなかで今季AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の展望も述べている。

 シャルケ下部組織育ちのバウムヨハンは、2004年に同クラブのトップチームに引き上げられ、後にはボルシアMGやバイエルンなどにも在籍。当時は攻撃的ミッドフィールダーの有望株として大きな期待を寄せられ、ブンデスリーガではそこそこの結果を残すも、度重なるひざの重傷に泣かされて大成するまでには至らなかった。

 しかし、妻の故郷ブラジルでのプレーを経て、2018年夏にはオーストラリアに上陸した現在33歳の同選手はようやく居場所を見つけたようだ。同国での1年目はウェスタン・シドニー・ワンダラーズでプレーしたバウムヨハンは、昨夏に2年契約でシドニーFC入りを果たすと、今季ここまで主力選手の1人としてチームの首位独走に大きく貢献している。

 そんなバウムヨハンだが、インタビューではシドニーFCが横浜F・マリノス上海上港全北現代と同組となったACLについても問われると、「一番難しいグループに入ってしまったね」と返答。次のように語った。

「それでも僕たちの目標はグループリーグの突破だ。ホームでの上海戦でスタートし、2月19日には日本の優勝チームで、オーストラリア代表の元指揮官、アンジェ・ポステコグルー監督が指導する横浜での対戦に臨む。僕たちとは違ってこの2チームともまだリーグのリズムが戻っていないはずだし、そのアドバンテージを活かしたいね。この2戦で4ポイント加えれば、とても上等なスタートと言えるだろう」

 オーストラリアサッカーのレベルについて、このように続けている。

「競技面ではレベルはこの3~4年の間で改善されてきたと思う。ちょうどこの前、メルボルン・ビクトリーがACLのプレーオフで鹿島アントラーズに勝ち、そういうのもAリーグの評判を高める材料となる。だが、インフラの面ではまだ改善の余地があると思う。今のところ、シーズンを3月~11月、つまりオーストラリアの冬に移行する話が持ち上がっている。僕は賛同だよ。それによって試合のクオリティーも向上すると思うのでね」

「ただ、アジア太平洋地域や中東を見れば、認めざるを得ないことがある。中国や日本、韓国、あるいはカタールやアラブ首長国連邦のリーグの方は資金力で言えばここよりか遥かに上だと。だから僕たちもACLではアウトサイダー的な存在でしかないんだ」

 自身の好調についても「苦しんだことのある人の方が、また上手くいったときにはそれをより高く評価できて、楽しめると思っている。僕は今はどのトレーニングや試合にも楽しむ心を持って臨んでいるよ。当然ではないことだと知っているのだから」とも話すバウムヨハン。今後のキャリアについても触れた。

「ここではすごく居心地良いけど、必ずしも最後のクラブでなければいけない理由はない。日本や韓国での仕事にも魅力を感じている。今季の終了時点に契約解消条項が行使可能になる。まだタンクのエネルギーは全然残っているし、2021年にキャリアを終わりにするつもりはない。まだ4~5年間はプレーしたい。負傷で失った時間を取り戻すためにね」

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